ここでキスして。

概要

「ここでキスして。」は、日本のシンガー[[ソングライター]]椎名林檎が1999年1月20日にリリースした3枚目のシングルです。この楽曲は、彼女の1stアルバム『無罪モラトリアム』の先行シングルとして発表されました。前作シングル『歌舞伎町の女王』から約4ヶ月ぶりのリリースであり、椎名林檎の初期を代表する楽曲の一つとして、今もなお多くのファンに愛されています。

シングル発売後、椎名林檎は同年2月5日にこの曲でテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』に初出演を果たし、大きな話題を呼びました。

ミュージックビデオは、バラ園でバンドを引き連れて歌唱するシーンと、椎名林檎自身がカメラを持って街を徘徊するシーンの2パターンが存在します。当初は両方の映像を組み合わせて制作する予定でしたが、バラ園での演奏シーンの出来が予想以上に良かったため、公式にはバラ園バージョンが採用されました。街を徘徊する映像は、後に発売されたミュージック・ビデオ集『性的ヒーリング〜其ノ壱〜』のおまけ映像として収録されています。

収録曲

1. ここでキスして。
読売テレビ・日本テレビ系『ダウンタウンDX』エンディングテーマ
日本テレビ系ドラマshin-D『ここで、キスして。』主題歌
スペースシャワーTV1999年1月度POWER PUSH!

この楽曲は、椎名林檎が福岡に住んでいた頃に書かれたもので、当時付き合っていた男性へのストレートな想いが綴られています。彼女自身は、「17歳になったばかりの自分の姿がそのまま表現されている」と語っています。また、デビュー前にバンドメンバーに聴かせたところ「売れ線の曲だ」と言われたというエピソードも残っています。

歌詞に登場する「シド」は、セックス・ピストルズのベーシストであるシド・ヴィシャスのことで、椎名林檎は彼の熱狂的なファンであり、「儚い少年のような人」と評しています。

2005年には、フジテレビ系番組『堂本兄弟』にて、椎名林檎から楽曲提供を受けた広末涼子がゲスト出演した際、堂本剛がこの曲を番組内でカバーしました。

2. 眩暈
椎名林檎がデビュー前にイギリスに滞在していた際に書かれた楽曲です。
彼女は、この曲について「曇った感じ」と表現しています。

3. リモートコントローラー
椎名林檎が自宅でステレオのリモコンを見つけられなかった際のストレスを表現した楽曲です。
本人曰く、その時の感情をあまり覚えていないほどイライラしていたとのことです。
曲のイントロに使用されているハープシコードのパートは、後にリットーミュージック社から発売された『無罪モラトリアム』のバンドスコアに、椎名林檎直筆の楽譜が掲載されています。

詳細

全作詞・作曲：椎名林檎
全編曲：亀田誠治

参加メンバー

ここでキスして。
guitars：西川"スイッチ"進殿下
B3 organ：矢代"ドローバー"恒彦 課長補佐
bass：亀田"マン・シンタン"誠治師匠
drums：河村"キリスト"智康係長
synth.operator：北城"フィルター"浩志博士

眩暈
guitars：西川"スイッチ"進殿下
a.piano：椎名"サディスト"林檎姫
bass：亀田"マン・シンタン"誠治師匠
synth.operator：北城"フィルター"浩志博士

リモートコントローラー
guitars：西川"スイッチ"進殿下
harpsichord：椎名"サディスト"林檎姫
bass：亀田"マン・シンタン"誠治師匠
drums：河村"キリスト"智康係長
synth.operator：北城"フィルター"浩志博士

レコーディング・ミキシング：北城浩志
マスタリング：前田康二

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