こちら九州ラジオ村

九州ラジオ村

九州ラジオ村（こちらきゅうしゅうラジオむら）は、熊本放送（RKKラジオ）が提供していたラジオ番組であり、1985年4月1日に初めて放送されました。この番組は、メインパーソナリティの小松一三によって、平日昼のワイド番組としてスタートしました。

番組のスタートと構成

放送開始当初、九州ラジオ村は全国ネットの番組やその他の内包番組を中心に構成されており、小松自身は「実質的に30分ほどのトーク時間しかなかった」と振り返っています。この状況は、1995年6月まで変わることはありませんでした。しかし、この時期にも多くのリスナーに親しまれ続けました。

終了と再開

番組は1995年6月に放送を終了しましたが、その背景には当時のラジオ局次長であり、本番組の創設者である玉木喜八郎の定年退職がありました。小松は、ソウルへの取材のため、終了数日前に降板し、最後の数日は代理の出演者に務められました。しかし、リスナーからは熊本放送本社ロビーに数多くの花束が贈られ、その人気を実感する瞬間となりました。

再開は2002年の10月13日で、週に一度のペースで放送されることになりました。復活したこの番組では収録形式が採用され、新たに「村娘」と称されるパートナーが加わりました。

主な内容とコーナー

再開後の九州ラジオ村は、小松一三の旅の話やリスナーの誕生日のお祝いなどのコーナーが中心となりました。特に、番組の後半では小松のピアノ演奏によって、童謡や歌謡曲を共に歌う時間があり、リスナーに親しみを持たれていました。

出演者の変遷

この番組には多くのパートナーが参加してきました。初めてのパートナーは荒牧夕美であり、その後富田のり子、清田薫、そして加納麻衣と続いています。このように多様な出演者がそれぞれの個性を持ち込むことで、番組に新しい魅力が加わりました。

放送時間の変遷

九州ラジオ村の放送時間は時代によって変わり、初期の平日昼ワイド時代では月曜日から金曜日の15:00から17:30までの時間帯であり、その後1991年以降は放送時間が14:30に変更されました。2002年以降は、日曜日や月曜日に放送される形式に変わり、放送時間もさまざまなパターンが取り入れられました。

コーナーの多様性

番組では、「下駄を鳴らして」という小松の旅手記コーナーや、「ハッピーバースデー」でリスナーの誕生日を祝うセクションもあり、その中で特に注目されるのは、「みんなで歌おう」というインタラクティブなコーナーです。このコーナーでは月替わりで童謡や歌謡曲を小松のピアノに合わせて歌い、リスナーとのつながりを強める工夫が施されています。

投稿のルール

番組への投稿は、主にハガキや封書によるもので、匿名ではなく本名での応募が求められています。この方式は、リスナーとの信頼関係を大切にする姿勢の表れです。

九州ラジオ村は、そのユニークなスタイルと親しみやすい内容で、リスナーから長年にわたって愛されてきました。熊本の地域ラジオの象徴的存在として、今なお多くの人々に記憶され続けています。

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