この声をきみに

ドラマ『この声をきみに』の詳細

『この声をきみに』は、2017年9月から11月にかけて放送された日本のテレビドラマで、NHK総合の「ドラマ10」枠で全8回のシリーズとなりました。大森美香の脚本に基づき、主人公の数学講師が人生を変えるために挑戦する様子を描いています。主演には竹野内豊が選ばれ、彼の演技が多くの視聴者の心をつかみました。

あらすじ

物語の主人公・穂波孝は46歳の大学の数学准教授で、専攻分野は結び目理論です。彼は話し方が下手で陰気な性格のため、学生からは人気がなく、妻の奈緒も愛想を尽かして家を出てしまいます。そんな孝は、学部長から勧められ、「話し方教室」に挑戦しますが、講師の江崎京子と口論となり、その教室を後にします。ところが、数日後、町外れにある小さな朗読教室で再度京子と出会い、この出会いが彼の人生を大きく変えていくこととなります。

登場人物

• - 穂波 孝（竹野内豊）: 主人公。偏屈な性格を持つ数学准教授。
• - 江崎 京子（麻生久美子）: 朗読教室の講師で、いつも笑顔だが過去を語りたがらない。
• - 穂波 奈緒（ミムラ）: 孝の妻。結婚当初は熱心だったが、徐々に不満が蓄積。
• - 穂波 舞花（安藤美優）: 孝と奈緒の長女。
• - 穂波 龍太郎（加賀谷光輝）: 孝と奈緒の長男。
• - 佐久良 宗親（柴田恭兵）: 朗読教室の人気アナウンサー。

本作には、穂波家族だけでなく、朗読教室の生徒たちとも深い人間関係が描かれており、個性豊かなキャラクターがそれぞれの悩みや成長過程を通じて物語を彩ります。海運会社の船長や経理担当の女性、主婦や声優志望の学生など、さまざまな職業の人たちが集まり、朗読を通じて人生を豊かにしていく様子は、観客に感動を与えます。

受賞歴と製作情報

本作は、2017年11月度のギャラクシー賞を受賞しており、その評価の高さがうかがえます。また、スタッフには音楽を担当したfox capture planや主題歌を歌ったJUJUなどのアーティストが名を連ねています。

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ドラマの放送後、DVD『この声をきみに DVD-BOX』がリリースされ、物語を再度楽しむことができます。また、スピンオフ舞台『この声をきみに〜もう一つの物語〜』も大森美香のオリジナル脚本によって制作される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

現代社会に生きる私たちが共感できるテーマが盛り込まれ、視聴者に温かいメッセージを届けた『この声をきみに』は、多くの人に愛されたドラマとして名を刻んでいます。

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