この街で君と暮らしたい

FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWが1996年にリリースした7枚目のシングル『この街で君と暮らしたい』は、同グループの歴史において重要な位置を占める楽曲です。この曲は、後に数々のヒット曲を世に送り出すことになる小松未歩による、作詞作曲作品として注目に値します。当時まだデビュー前だった小松未歩にとって、この作品が作詞作曲家としての第一歩となりました。

『この街で君と暮らしたい』は、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWのボーカル、浅岡雄也の優しくも力強い歌声と、小松未歩の繊細なメロディーが見事に融合したバラードです。切なくも温かい歌詞は、多くのリスナーの共感を呼び、瞬く間に人気曲となりました。楽曲の編曲は葉山たけしが担当し、聴き心地の良いサウンドに仕上がっています。また、コーラスには宇徳敬子が参加しており、楽曲に深みと華やかさを加えています。

さらに、このシングルは、テレビ朝日系アニメ『超次元タイムボンバー』の3代目エンディングテーマとして起用されたことも、その人気を後押ししました。アニメの雰囲気と楽曲の世界観が絶妙にマッチし、多くの視聴者の心に響く一曲となりました。

『この街で君と暮らしたい』は、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWにとって、ZAIN時代の最後のシングルでもあります。ZAIN時代の集大成として制作されたこの曲は、彼らの音楽性の高さを示す重要な作品と言えるでしょう。

小松未歩は、後に自身でこの曲をセルフカバーしています。彼女のファーストアルバム『謎』に収録されたこのセルフカバーバージョンは、オリジナルバージョンよりキーが3つ高く設定されており、小松未歩のよりパワフルな歌唱が堪能できます。

数々のアルバムに収録されている『この街で君と暮らしたい』は、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの代表曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛され続けています。『SINGLES COLLECTION+4』、『the FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW BEST 2001 Limited Edition of Asia』、『Memorial BEST 〜Gift of Melodies〜』、『complete of FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW at the BEING studio』、『BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW』、『FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW BEST HITS』、『FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』など、数多くのベストアルバムに収録されていることからも、その人気と重要性が分かります。

このシングルには、カップリング曲として浅岡雄也が作詞作曲を手掛けた『桜咲くこの場所で』と、インストゥルメンタルバージョン『この街で君と暮らしたい（オリジナルカラオケ）』が収録されています。

『この街で君と暮らしたい』は、小松未歩の才能、FIELD OF VIEW|FIELD_OF_VIEWの実力、そしてアニメとのコラボレーションが奇跡的に融合した、まさに珠玉の一曲と言えるでしょう。

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