こまち (列車)

こまちの概要と特徴

「こまち」は、東日本旅客鉄道（JR東日本）が運行する特別急行列車であり、主に東京駅と秋田駅を結んでいます。この列車は、秋田新幹線の開業によって1997年に運行が開始されました。山形新幹線「つばさ」に次いで、ミニ新幹線方式を採用した列車として知られています。

運行ルートと速度

「こまち」は、東京駅から盛岡駅までの東北新幹線区間では最高速度320 km/hで運行され、盛岡駅から秋田駅までの在来線区間では130 km/hの速度が設定されています。この列車系統は、当初は「たざわ」という特急列車のダイヤを引き継いでおり、東京と秋田間での13往復の運行が行われています。

また、盛岡駅では、東北新幹線のE5系「はやぶさ」と併結され、さらに増解結を行いながら運転されています。これにより、効率的な運行体系が整えられています。

列車名の由来

「こまち」の名称は、一般公募によって選ばれました。1996年に行われた公募では、63,075通もの応募から「こまち」が選出され、これは秋田県の小野小町に由来しています。この名前は、秋田のイメージを良く表現しているとのことで多くの支持を集めた結果の選定でした。

運行初期には、「こまち」という名称は秋田支社のジョイフルトレインによって使用されていましたが、その後「おばこ」に改名されました。

運行状況と停車駅

2023年の時点で、「こまち」は東京から秋田までの間に15往復、仙台から秋田までの1往復が運行されています。東京から秋田までの所要時間は最短で3時間37分です。また、運行中の停車駅に関しては、大宮駅と仙台駅の間にある小山駅、宇都宮駅、郡山駅などで通過する列車が一般的です。

一部の臨時列車においては、仙台を基点にするものも存在し、こちらは盛岡駅から各駅停車で接続される便も含まれます。

使用車両の特徴

「こまち」は、E6系を使用して運行されており、特長的なのはその車体の幅が通常の新幹線よりも狭い点です。この設計は、在来線区間を走行するためのもので、乗客には快適な空間が提供されています。また、全ての列車が指定席で運行されており、盛岡から秋田間の特急券を利用すれば、所定の条件で空いている席を利用できる仕組みも設けられています。

グリーン車は1両のみ存在し、913号車として配置されています。この車両では、通常よりも広めの座席が搭載されており、旅の特別感を演出してくれます。

臨時列車と特急料金

毎年8月の最終土曜日には、秋田県大仙市で行われる全国花火競技大会に合わせて臨時列車が多数運転されることがあります。この際には、大曲駅発着の列車も運行されることがあり、観光客の便を図っています。

料金の面では、東北新幹線内の併結車両において、例えば大宮から盛岡間では、他の列車に比べて最大520円の加算料金が設定されています。従来はこうした料金設定がなかったため、今後の運営においても注目が必要です。

まとめ

「こまち」は秋田と東京を結ぶ重要な交通手段として、素晴らしい旅の手段を提供しています。観光地へのアクセスやビジネスでの活用など、多くの人々に親しまれている列車です。今後も、安定した運行とサービスの向上が期待されます。

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