ジョイフルトレイン

ジョイフルトレインとは

ジョイフルトレインとは、主に国鉄やJRグループが団体専用列車などに使用するために保有している鉄道車両のことです。外観や内装が一般の車両とは大きく異なり、鉄道旅行を特別な体験にするために様々な工夫が凝らされています。

ジョイフルトレインの定義

ジョイフルトレインは、以下の特徴を持つ車両として定義できます。

団体専用: 主に団体旅行客向けに運行される
特別な内外装: 一般車両とは異なる、豪華またはユニークな内装
多様な設備: 畳敷きの座席、サロン、ラウンジ、展望スペースなど

歴史

ジョイフルトレインの先駆けは、1983年に国鉄東京南鉄道管理局が製作した欧風列車「サロンエクスプレス東京」です。それ以前にも同種の車両は存在しましたが、「サロンエクスプレス東京」の登場以降、これらの車両を総称してジョイフルトレインと呼ぶようになりました。

車両の種類

ジョイフルトレインには、以下のような種類があります。

和式車両: 車内が畳敷きになっている車両。簡易的なお座敷タイプも存在します。
欧風車両: ヨーロッパの列車をイメージした内装の車両。サロンやラウンジを備えていることが多いです。
展望車両: 車窓からの眺めを楽しめるように、座席配置や車体構造が工夫された車両。
座席車両: リクライニングシートなど、快適な座席を備えた車両

改造車両が多数を占めており、急行列車の廃止で余剰となった車両が活用されるケースが多く見られました。近年では、観光列車としての役割を担う車両も登場しています。

現状

バブル崩壊後、団体旅行の減少や、旅行形態の変化により、ジョイフルトレインの需要は減少傾向にあります。JR各社では、大人数に対応したお座敷車両や個室を備えた欧風列車などを廃止する動きが見られます。

しかし、2000年代以降は、列車そのものの魅力向上や地域振興の観点から、個人旅行客をターゲットとした観光列車の開発が活発化しています。これらの列車は、「ジョイフルトレイン」という名称を使わず、「のってたのしい列車」（JR東日本）や「D&S列車」（JR九州）といった独自のカテゴリーで展開されています。

今後の展望

ジョイフルトレインは、鉄道旅行の魅力を高め、地域観光を活性化させるための重要な役割を担っています。今後は、観光列車の開発や、既存車両のリニューアルなどを通じて、より魅力的なジョイフルトレインが登場することが期待されます。

各社のジョイフルトレイン（過去の車両を含む）

JR東日本

びゅうコースター風っこ
なごみ（和）
お座敷列車（東京北鉄道管理局） → なごやか
お座敷列車（新潟鉄道管理局）
白樺
サロンエクスプレス東京
くつろぎ
お座敷列車（秋田鉄道管理局） → こまち → おばこ
うみねこ
エレガンスアッキー
カーペット車（新潟鉄道管理局）
ふれあい
なのはな
江戸
やすらぎ
ふれあいみちのく
サロンエクスプレスアルカディア
オリエントサルーン
スーパーエクスプレスレインボー
パノラマエクスプレスアルプス
エーデルワイス
グラシア
シルフィード
リゾートエクスプレスゆう
Kenji
宴
漫遊 → ふるさと
アルファ
浪漫
ゆとり
ニューなのはな
華
やまなみ
せせらぎ
四季彩
NO.DO.KA
こがね
彩野
彩
リゾートやまどり
ジパング
あきたクルーズ号
クルージングトレイン

JR西日本

サロンカーなにわ
ジョイフルトレイン
旅路
お座敷列車（金沢鉄道管理局） → わくわく団らん
ホリデーパル
いこい
ゆうゆうサロン岡山
ゆぅトピア
ふれあいパル
ふれあいSUN-IN
ほのぼのSUN-IN
あすか
リゾートサルーン・フェスタ
ゴールデンエクスプレスアストル
リゾートトレイン
スーパーサルーンゆめじ
ビバ・ウエスト
セイシェル
いきいきサロンきのくに

JR北海道

くつろぎ
お座敷列車
アルファコンチネンタルエクスプレス
フラノエクスプレス
トマムサホロエクスプレス
ニセコエクスプレス
クリスタルエクスプレス トマム & サホロ
ノースレインボーエクスプレス

JR東海

いこい
お座敷列車（名古屋鉄道管理局）
ユーロライナー
リゾートライナー
ゆうゆう東海
ユーロピア

JR四国

アイランドエクスプレス四国
旅立ち
レインボー
アイランドエクスプレス四国II

JR九州

海編成・山編成
サウンドエクスプレスひのくに
吉四六
ゆ〜とぴあ
BUNBUN
パノラマライナーサザンクロス
ジョイフルトレイン長崎 → ジョイフルトレイン熊本
サルーンエクスプレス
ふれあいGO
ジョイフルトレイン大分
しらぬい

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