『ごくせん THE MOVIE』
『ごくせん THE MOVIE』は、
2009年7月11日に公開された
日本映画で、テレビドラマ『ごくせん』の劇場版です。映画は、ドラマの第3シリーズの実質的な最終回となっており、7年間にわたるシリーズの集大成であり完結編でもあります。
概要
この映画は、ドラマ「ごくせん」を基にした作品で、特に
2009年の3月28日に放送された「ごくせん卒業スペシャル'09」の後に公開されました。物語は、赤銅学院高校3年D組の生徒が卒業した後、2年生から3年生へ進級した生徒たちとの騒動を中心に描かれており、これをもってごくせんシリーズが完結します。映画は全国409のスクリーンで公開され、初日の2日間で40万2440人を動員し、週末興行成績で1位を記録しました。配給元の
東宝は興行収入40億円を目指しましたが、最終的には34.8億円の興行収入を得ました。
しかし、当初の計画ではドラマと同様に3年D組の生徒たちの卒業までを描く予定でしたが、映画公開の時期が卒業シーズンから外れたため、卒業の場面は本編にもエンドロールにも登場しませんでした。この作品は2011年
3月18日、地上波で初放送されました。
ストーリー
物語は、任侠集団「大江戸一家」の実家を持つ山口久美子が高校教師として7年目を迎えたところから始まります。山口は赤銅学院で3年D組の生徒たちと交流を深めようと奮闘していますが、なかなか溝が埋まらない様子です。そんな中、彼女の教え子である小田切竜が教育実習生として赤銅学院に赴任します。小田切は当初、ただ教職課程を履修するために来たと語りますが、次第に久美子の情熱に感化され、トラブル解決に協力するようになります。
物語では、3年D組の望月たちが不良グループに絡まれ、カツアゲされそうになる事件が発生します。そこに現れたリーダーの高杉が不良を撃退しますが、彼らは
暴走族「ブラックスカル」のメンバーであり、これが彼らを危険な目に遭わせるきっかけとなります。同時に、赤銅学院の卒業生である風間が覚醒剤の取引に関与し、行方をくらましてしまう事態が発生。山口は風間の潔白を信じ、彼を捜索することにします。
キャスト
主要人物
作品の主人公で赤銅学院高校の数学教師。卒業生たちとのトラブルを解決しようと奮闘します。
教育実習生で、久美子の教え子。彼は久美子の熱意に感銘を受け、トラブル解決に協力するようになります。
赤銅学院高校3年D組の生徒たち
クラスのリーダーで、元不良。仲間思いの性格です。
短気で喧嘩っ早い性格。高杉と共に行動しています。
- - 松下直也(演:入江甚儀)、五十嵐真(演:森崎ウィン)、武藤一輝(演:落合扶樹)も主要な生徒です。彼らはそれぞれ異なる性格を持ち、物語に彩りを与えます。
教職員
赤銅学院の校長で、久美子に理解のある一面も持つキャラクターです。
体育教師として久美子に思いを寄せています。
スタッフ
製作は日本テレビなどが行い、音楽は
大島ミチルが担当。公開当初は多くの期待が寄せられ、特別番組も放送されるなど、シリーズのファンにとって特別な作品となりました。
この映画は、シリーズ全体の集大成であり、キャラクターたちの成長や絆、そしてトラブルへの立ち向かい方が描かれています。