さいたま市立土呂中学校

さいたま市立土呂中学校

さいたま市立土呂中学校（さいたましりつ とろちゅうがっこう）は、埼玉県さいたま市北区見沼三丁目に位置する公立の中学校です。この学校は、地域の教育の場として多くの生徒に学びの機会を提供してきました。

シンボルと文化

学校のシンボルである校章は、開校当時の生徒がそれぞれデザインした作品の中から選ばれました。これにより、生徒たちの創造性や個性が学校のアイデンティティに織り込まれています。また、学校の歌である校歌は、山崎馨が作詞、織田英子が作曲した現代的な曲で、従来の校歌とは異なる新しいイメージを与えています。このように、伝統と革新が共存する文化を大切にしているのが土呂中学校の特徴です。

沿革

土呂中学校は、1996年に大砂土中学校、植竹中学校、泰平中学校から分離して、大宮市立土呂中学校として開校しました。開校記念日となる11月18日には、落成記念式典が開催され、同時に校歌、校章、校旗が制定されました。この学校は、もともと見沼の地域に配置されたため、自然との一体感も感じられます。

その後、1997年にテニスコート北側や運動場西側に植栽が行われ、学校ビオトープが完成しました。見沼ライオンズクラブと協力し、桜の木の植栽も進められました。2001年には、浦和市、大宮市、与野市の合併により、学校名がさいたま市立土呂中学校に変更されました。

2004年には給食室が完成し、2005年には創立10周年を記念する行事が開催されました。学校は着実に発展し、地域とともに成長を続けています。特に2007年には、第24回NHK杯全国中学校放送コンテストにおいて文部科学大臣賞や最優秀賞、NHK会長賞を受賞し、学校の名を全国に知らしめました。さらに、2009年に開催された第9回東日本学校吹奏楽大会でも銀賞を受賞し、芸術面での成果も挙げています。

しかし、学校の歴史には課題もありました。2010年に教諭による生徒への体罰が発覚し、さいたま市教育委員会はその教諭に対し戒告処分を行い、教諭はその日中に退職届を提出し、依願退職となりました。この事件は、学校としての信頼性を揺るがしかねない重要な問題であり、その後の教育方針や対応が求められることとなりました。

著名な出身者

土呂中学校出身の著名な人物には、俳優でファッションモデルの小林俊さんがいます。彼の活躍は、多くの生徒たちにとっての目標や刺激となり、学校の名誉を高めています。

このように、さいたま市立土呂中学校は、独自の文化や歴史を有し、地域社会に根ざした教育を実践しています。

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