さが桜マラソン

さが桜マラソン

佐賀県佐賀市および神埼市にて毎年春に開催される市民参加型のマラソン大会です。日本陸上競技連盟公認大会として知られています。

大会の歩み

本大会は、佐賀市が市制100周年を迎えたことを記念し、1989年（平成元年）に第1回が開催されました。当初は佐賀県総合運動場陸上競技場を発着点とし、ハーフマラソン、10km、5km、ジョギングの4種目が実施されていました。その後、1997年（平成9年）にコースの全面的な変更が行われました。

大きな転換期となったのは2013年（平成25年）です。2012年（平成24年）大会の開会式において、当時の古川康県知事が翌年からのフルマラソン化を表明。わずか1年という短い準備期間で、九州各県では佐賀県が唯一フルマラソン大会を持たない状況を解消するため、県内初のフルマラソン大会として生まれ変わりました。この際、既存の10km、5km、ジョギング種目は廃止され、およそ10kmのファンランが新たに導入されましたが、こちらは日本陸連の公認コースとはなっていません。

フルマラソン化されてからは例年4月の第1日曜日に開催されていましたが、地球温暖化の影響により桜の開花時期が早まり、大会開催時には桜が散ってしまうこと、また全国的にフルマラソン大会が増加した状況などを考慮し、2017年（平成29年）からは開催時期が3月の第3日曜日（同年の場合は19日）に前倒しされることとなりました。

東京マラソンとの連携

さが桜マラソンは、東京マラソンが2015年に開始したプログラム「RUN as ONE」の提携大会の一つです。これにより、本大会で優秀な成績を収めた日本陸連登録選手は、翌年の東京マラソンに「準エリート」枠で出場するための推薦資格を得ることができます。2017年時点では、福岡県に同様の提携大会が存在せず、佐賀県内ではさが桜マラソンの他に、主管団体である佐賀陸上競技協会とともに鹿島祐徳ロードレース大会もこの提携関係にあります。

中止とオンライン開催

2020年（令和2年）の大会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止が決定されました。続く2021年、2022年も同様に中止となり、代替措置として位置情報アプリを活用したオンライン形式での大会が実施されました。

大会運営体制

さが桜マラソンの運営は、以下の団体によって支えられています。

主催: 佐賀県、佐賀市、神埼市、佐賀陸上競技協会、佐賀新聞社
主管: 佐賀陸上競技協会

特徴的なコース

コースはSAGAサンライズパーク前の国道263号を南へスタートし、佐賀城公園周辺を巡った後、再び国道263号を北上します。その後、佐賀県道48号佐賀外環状線を東へ進み神埼市に入り、吉野ヶ里歴史公園内を周回して西へ向かいます。多布施川沿いを南下し、最終的には国道34号を経由してSAGAサンライズパーク陸上競技場がゴールとなります。

このコースの最大の特徴は、全体の高低差がおよそ10メートルほどしかない、国内でも有数の極めてフラットな地形であることです。このコース特性はランナーにとって負担が少なく、比較的高い完走率に繋がっています。制限時間は6時間30分が設定されています。

テレビ中継

大会の模様は、佐賀県内のケーブルテレビ局によって中継されています。佐賀県内のケーブルテレビへの番組配信やインターネット接続を支援する佐賀デジタルネットワークが番組を制作し、出資・回線接続を行っている県内全てのケーブルテレビ局が「県民チャンネル」で中継放送を実施しています。中継担当社はぶんぶんテレビです。このためか、他県の市民マラソンとは異なり、佐賀県で唯一の地上波テレビ局であるサガテレビでは中継されていません。

関連情報

オリンピックメダリストの君原健二氏は、第1回大会からゲストランナーとして参加しています。本大会に関する詳細は、公式ウェブサイトで確認できます。

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