さすらい記

アルバム『さすらい記』の魅力

『さすらい記』は、ハンバート ハンバートが2011年1月19日に発表した通算7枚目のアルバムです。本作には、約2年半ぶりに戻ってきたデュオの新たな音楽の旅が詰まっています。したがって、このアルバムは彼らの音楽キャリアにおいて重要な作品と言えるでしょう。

リリースと特別仕様

このアルバムは通常盤に加え、初回限定盤がリリースされています。初回限定盤には、数々の視聴者を魅了するリードトラック「さようなら君の街」のミュージックビデオが収められたDVDが特典として付いています。このビデオクリップは、アルバムのテーマや雰囲気を視覚的に表現する重要な素材となっています。

ジャケットデザインは大島依提亜が担当しており、シンプルながらも印象的なビジュアルが作品の魅力を一層引き立てています。音楽とともに視覚的な要素も楽しませてくれるアルバムと言えるでしょう。

収録曲

アルバムには全10曲が収録されています。いずれも作詞・作曲を手がけるのは佐藤良成で、彼の楽曲は深い感情や物語性を持っており、聴く者の心に響きます。

1. 待ちあわせ (ゆめうつつバージョン) [3:52]
小田急電鉄のCMソングとしても知られるこの曲は、軽快なメロディとキャッチーな歌詞が特徴的です。

2. 慚愧 [2:55]
内面的な葛藤を捉えた歌詞で、短いながらも印象深いバラードです。

3. さようなら君の街 [5:32]
アルバムのリード曲であり、別れの切なさを表現した壮大なラブソングです。

4. 虎 [4:09]
力強いメッセージが込められたこの楽曲は、勇気を与えてくれる一曲です。

5. おべんとう [3:25]
村井健也との共作による可愛らしい楽曲で、日常の喜びを感じさせる雰囲気があります。

6. 逃避行 [4:55]
逃げ出したい気持ちを込めた歌で、聴く者に共感を呼ぶ内容です。

7. 百八つ [3:47]
短い詩の中で巧みに感情を表現しており、聴くたびに新しい発見があります。

8. 罪の味 (なんじゃらほいバージョン) [3:37]
日本テレビ系のドラマ主題歌としても親しまれている、独特なアレンジが施された一曲。

9. 引っ越しの準備 [3:12]
新たなスタートを連想させる爽やかな曲調で、気持ちの高揚を感じさせます。

10. くたびれ詩人 [4:59]
生活の疲れや日照りをパーソナルに描いた、しみじみとした歌です。

11. 妙なる調べ [3:40]
映画「プール」の主題歌の原曲を基にした幻想的な楽曲です。

12. 邂逅 [4:42]
偶然の出会いがもたらす感情を描いた情緒あふれる楽曲です。

13. アセロラ体操のうた (ハンバート・ランゲージバージョン) (ボーナストラック) [2:44]
セルフカバーで、独自の言語とスキャットを取り入れたオリジナルとは異なるアプローチが光る一曲です。

まとめ

『さすらい記』は、ハンバート ハンバートの楽曲の魅力が渋と緩やかに表現されたアルバムで、聴く者を心の旅に誘います。また、初回限定盤のDVDにはビデオクリップも収録されおり、音楽だけでなく視覚的な楽しみも提供してくれる作品です。ハンバート ハンバートのファンにとっては必聴の一枚です。

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