ハンバート ハンバート:夫婦デュオによる温かい音楽と多彩な活動
1998年に結成されたハンバート ハンバートは、佐藤良成さんと佐野遊穂さんによる男女デュオです。2人は夫婦であり、3人の子供を持つ両親でもあります。長年に渡る活動で、独特の
音楽性と飾らない人柄で多くのファンを魅了し続けています。
音楽的ルーツとバンド名の由来
佐藤さんは高校時代から
ボブ・ディランや
ザ・バンドなどの
コピーバンドで活動。大学進学後も仲間たちとバンドを結成しました。当初はフレンチポップス風のバンドを目指していた佐藤さんは、「
フレンチ・ポップス=
ロリータ」というイメージから、ナボコフの小説『
ロリータ』の主人公の名前をバンド名に採用しました。一方、佐野さんは
音楽経験がなく、
音楽を聴くことすらなかったという意外な過去を持っています。そんな佐野さんを、佐藤さんが自身のバンドに誘い、現在のハンバート ハンバートが誕生しました。
メンバー紹介
佐藤 良成: ボーカル、ギター、フィドル、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、ベース、ドラム、作詞、作曲を担当。多様な楽器を操り、楽曲制作の中核を担っています。神奈川県出身。
佐野 遊穂: ボーカル、
ハーモニカ、ティン・ホイッスル、
作詞を担当。独特のハスキーボイスが魅力です。
東京都出身。
6人組から現在のデュオへ
結成当初はベース、ドラム、キーボード、サックスを加えた6人組バンドとして活動していました。
渋谷、恵比寿、
吉祥寺のライブハウスを中心に活動の場を広げていましたが、メンバーの就職などを機に、次第に現在の2人体制へと移行しました。
メジャーデビューと全国への展開
下北沢の
カフェ兼ライブハウス「ラ・カーニャ」などを拠点に活動していた2人は、
2001年に
インディーズレーベルからアルバムをリリース。
2003年にはメジャーデビューを果たしました。2005年のシングル「おなじ話」がFMラジオで広く放送され、
東京にとどまらず全国区での活動へと繋がりました。
2008年には
小田急電鉄のCMソングを担当し、同社のCM「小田急は、次へ。」で使用されたオリジナル曲「待ちあわせ」は、彼らの知名度をさらに高めました。
多彩な活動
ハンバート ハンバートは、
音楽活動以外にも、様々なメディアに出演しています。
テレビ番組では『ちちんぷいぷい』(
毎日放送)や『オイコノミア』(NHK Eテレ)、『SWITCHインタビュー 達人達』(NHK Eテレ)などに出演し、その
音楽性と人柄が広く紹介されています。ラジオ番組『ハンバート ハンバートのなんじゃらほいアワー』では、トークや
音楽、ラジオドラマなどを織り交ぜた独自の番組を展開していました。
さらに、楽曲提供も積極的に行っています。あゆちゃん、
大竹しのぶ、
上白石萌音、
茅野愛衣など、様々なアーティストへの楽曲提供は、彼らの
音楽的才能の高さを示しています。『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズや『
プリンセスコネクト! Re:Dive』などのアニメ、ゲーム作品への主題歌やエンディングテーマの提供は、幅広い世代に大きなインパクトを与えました。
ディスコグラフィー
アルバム、ミニアルバム、シングル、配信限定シングルなど、数多くの作品をリリースしています。詳細は、公式サイトなどで確認できます。
まとめ
ハンバート ハンバートは、
音楽活動にとどまらず、多様なメディアを通して、彼らの
音楽と人となりを知らしめてきました。温かい
音楽、飾らない人柄、そして夫婦ならではの息の合ったハーモニーは、多くのリスナーを魅了し続けています。彼らの今後の活動からも目が離せません。