さて今週は…

テレビ番組『さて今週は…』の概要

『さて今週は…』は、1977年10月2日から1978年3月26日までテレビ朝日系列で放送されていた報道およびトーク番組です。毎週日曜日の18時25分から18時55分の枠で、サントリーによる一社提供で放送されました。この番組は、朝日新聞社が全面的に協力しており、同社の記者やジャーナリストがレギュラーとして出演していました。

番組の特色

この番組の大きな特徴は、ジャーナリストたちが報道できなかったエピソードや後日談を中心に紹介していた点にあります。視聴者は、通常のニュース報道では聞けない裏話や深掘りされた情報を得ることができました。

番組は「永井道雄のぶうらん閑話」と「徹子と日曜記者クラブ」の2つのコーナーで構成されており、視聴者に多様な視点からの情報を提供しました。また、この番組の要素は、後に始まる『日曜夕刊!こちらデスク』にも受け継がれました。

番組のスタート

『さて今週は…』の企画は、もともと朝日新聞朝刊の「天声人語」のテレビ版として広告代理店によって提案されました。しかし、論説委員たちの反対に直面し、最終的には「朝日新聞の記者が酒を飲みながらニュースの裏話をする」という新たな形で番組がスタートすることとなりました。当初の司会はフランキー堺が予定されていましたが、結果的に他の出演者たちと共に新たなケミストリーを生むこととなりました。

出演者

この番組の司会を務めたのは黒柳徹子で、レギュラー出演者には以下のような著名なメンバーが含まれました。以来、ジャーナリストたちの視点で深いトークが繰り広げられました。

• - 永井道雄（元文部大臣・客員論説委員）- 番組タイトルの名付け親でもあります。
• - 名和太郎（編集委員）
• - 塩口喜乙（編集委員）
• - 日比野和幸（論説委員）

永井道雄以外のメンバーは全員が朝日新聞の出身であり、放送の内容を支える重要な役割を果たしました。毎回のエピソードには、現役の記者がゲストとして参加し、現場の生の声を伝える場面も見られました。

裏方の貢献

また、番組の企画会議のメンバーの中にも朝日新聞のスタッフが在籍しており、番組のテーマや出演者を決定する重要な役割を果たしていました。中でも筑紫哲也（外報部デスク）は、時折顔を出し、特定のテーマに関する自身の意見を述べることで知られており、それが後に彼がメインキャスターを務める『こちらデスク』に繋がるきっかけとなりました。

参考資料

この番組に関しては、いくつかの文献が存在します。中島清成の『無名記者の挽歌』や、筑紫哲也の著書『ニュースキャスター』などがその一例です。これらの資料を通じて、『さて今週は…』が持っていたメディアとしての意義や影響力を深く理解することができます。

『さて今週は…』は、時間が経った今でも多くの視聴者にとって、ジャーナリズムの在り方や報道の裏側を知る貴重な体験を提供していた番組として記憶されています。

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