さんふらわあ さっぽろ

さんふらわあ さっぽろ：快適な船旅を約束する進化したフェリー

2017年10月、大洗～苫小牧航路に就航した「さんふらわあ さっぽろ」は、商船三井フェリーが運航する旅客フェリーです。本稿では、2017年に就航した3代目について詳述します。2代目「さんふらわあ さっぽろ」の後継として、ジャパン マリンユナイテッド横浜事業所磯子工場で建造されました。当初は8月就航予定でしたが、建造上の都合により秋への延期、さらには台風21号の影響で10月25日の苫小牧発便までずれ込むという経緯がありました。就航後には、機関点検による一時運休もありましたが、現在は安定した運航を続けています。

就航航路とスケジュール

「さんふらわあ さっぽろ」は、茨城県の大洗港と北海道の苫小牧港（苫小牧西港フェリーターミナル）間を結んでいます。前船と同様に夕方の便に就航することで、日中の時間を有効活用できる利便性を提供しています。

設計と船内設備：プライバシーと快適性を追求

「さんふらわあ ふらの」2代目とほぼ同型の船体ながら、「さんふらわあ さっぽろ」は、プライバシーを重視した設計が特徴です。個室の割合を約半分にまで増やし、より快適な空間を実現しています。特に注目すべきは、階段式のカプセル寝台が導入された「コンフォート」クラスです。斬新なデザインと機能性を兼ね備えたこの客室は、新たな船旅のスタイルを提案しています。

さらに、スイートとプレミアムクラスには専用バルコニーが設置され、スーペリアクラスにはシャワーとトイレが完備されています。これらの充実した設備により、上質な船旅を満喫できます。バリアフリー設計にも力を入れており、エレベーターの増設やバリアフリー対応客室の設置など、誰もが安心して利用できるよう配慮されています。ペット同伴可能な客室も用意されているため、愛犬との旅行も可能です。

船室構成：多様なニーズに対応

船室は7階から5階まで配置され、多彩なタイプが用意されています。

7階: 展望デッキ、スイート（1室）、プレミアム（通常洋室19室、バリアフリー洋室1室）
6階: 展望デッキ、レストラン、ゲームコーナー、スーペリア（和室13室、洋室34室）、スーペリア ウィズペット（2名×3室）
5階: 案内所、ショップ、プロムナード（5・6階吹き抜け）、展望浴室、展望デッキ、ドッグラン、婦人パウダールーム、キッズランド、スーペリア（和洋室18室）、スーペリアウィズペット（4名×2室）、コンフォート（32名×5室、20名×1室）、ツーリスト（25名×1室、11名×2室）

それぞれの階に、展望デッキやレストラン、ゲームコーナー、ショップなどの共用施設が配置され、船内での時間をより楽しく過ごせるよう工夫されています。

まとめ：進化した快適性と利便性を両立

「さんふらわあ さっぽろ」は、単なる移動手段ではなく、快適な旅の空間を提供するフェリーです。充実した設備、バリアフリー設計、そしてペット同伴可といった配慮は、幅広い層の利用者のニーズに応えています。大洗～苫小牧航路を利用する際には、ぜひ「さんふらわあ さっぽろ」をご検討ください。

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