しあわせニュース

『しあわせニュース』は、NHK総合テレビジョンで2012年末から2017年末にかけて、毎年大晦日を中心に放送されていた特別番組です。この番組は、「しあわせ」という普遍的なテーマを軸に、日本全国のNHK各地域放送局が取材した心温まるニュースを厳選して紹介していました。

番組の最大の特徴は、視聴者が番組に参加できる双方向システムを採用していた点です。視聴者は、紹介されたニュースを見て「しあわせ」を感じた際に、「しあわせの黄色いボタン」を押すことで番組に参加しました。このボタンは、LANケーブルでルーターに接続されたテレビのリモコン操作、またはスマートフォンの専用サイトから押すことができました。このシステムを通じて、視聴者自身の感情が番組の一部となる、インタラクティブな体験が提供されました。

放送形態は、2012年、2013年、2015年は、お盆休みと大晦日に生放送されました。2014年は、季節ごとに年4回のシリーズ放送となり、金曜日の夜に放送されましたが、冬版は大晦日に拡大版として放送されました。2016年は大晦日のみの放送となり、放送時間も短縮されました。2015年までは『NHK紅白歌合戦』の事実上の前座番組としての役割も担っていましたが、2016年以降は放送回数の減少や司会者の交代などにより、その役割を終えました。

番組は2017年末をもって終了し、6年間の歴史に幕を閉じました。しかし、この番組のコンセプトは、事実上の後継企画である『千鳥の日本で一番しあわせ家族』へと引き継がれました。この番組は、2018年と2019年の年末に放送され、『しあわせニュース』が伝えたかった温かい感動を視聴者に届けました。

番組の司会は、桂文枝さん、篠田麻里子さん（2012年から2015年）、土屋太鳳さんが担当しました。また、アナウンサーとしては、小野文惠さん（2012年から2013年）、武内陶子さん（2014年）、片山千恵子さん（2015年から2016年）、寺門亜衣子さんが番組を彩りました。番組の美術イラストデザインは、安斎肇さんが担当しました。また、番組と同時期に放送していたテレビ朝日の『全国おもしろニュースグランプリ』との関連性も指摘できます。

『しあわせニュース』は、視聴者とともに「しあわせ」を共有する斬新な番組でした。その温かいメッセージは多くの人々の心に残り、今もなお、年末の風物詩として語り継がれています。番組の公式サイトは、外部リンクとして参照できます。終了した今でも、その記録を辿ることができます。また、この番組のコンセプトを継承する企画が、現在も放送されています。

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