全国おもしろニュースグランプリ

全国おもしろニュースグランプリ

「全国おもしろニュースグランプリ」は、1988年から2014年まで、毎年大晦日に放送されていた日本のバラエティ特番です。この番組は、ANN系列の26局が集まって、それぞれの地域で放送された印象的なニュースやハプニング映像を紹介し、その中から最も面白い作品に「おもしろニュースグランプリ」が贈られるという形で展開されていました。特に大晦日の夜に放送されることが多く、多くの視聴者に親しまれました。

番組の内容と形式

各局から厳選されたニュース映像が紹介され、視聴者はそのユニークさや面白さを評価しました。番組では、映像をもとにした審査が行われ、各部門ごとに選ばれた作品が受賞しました。その中からグランプリを決定するという流れで、視聴者の興味を引きました。

番組には、ANN系列局の女性アナウンサーが集まり、ハプニング映像以外にもスタジオ内のゲームや特技披露、意識調査が行われました。特に印象的だったのは1996年に放送された鼻血事件や、地元の名物人間や動物の映像など、多彩な内容が楽しめました。青森朝日放送の「ツル多ハゲます会」に代表されるように、各局の独自性が色濃く反映されたのもこの番組の特長の一つです。

歴代の司会者

番組のメイン司会としては、所ジョージや板東英二、そして2002年以降は爆笑問題が務めました。アシスタントも、初代はテレビ朝日の女性アナウンサーが担当していましたが、その後新たに受賞したアナウンサーたちがアシスタントとなり、放送を盛り上げる役割を果たしました。

放送時間と編成の変遷

番組は初めて放送された1988年から、昼間の時間帯でスタートしました。その後、2004年までは大晦日の正午に放送されましたが、2005年以降は15時台へと変更されました。このように、放送時間は毎年若干異なり、地域によっても異なることがありました。

特に注意すべき点は、2012年以降にNHKが同じく大晦日に『しあわせニュース』を放送し始めた影響で視聴率が低下したため、番組は2014年第27回を最後に終了することとなりました。関係者からの正式な発表はなかったものの、長年の歴史に幕を下ろすこととなりました。

終了後の変化

番組の終了後、テレビ朝日は大晦日の夕方枠に『大みそかだよ!ドラえもん』を復活させ、視聴者の新たな楽しみを提供しています。このように、地域のニュースや話題を共有する場としての役割は影を潜めてしまったものの、NN系列の局間での情報共有の場としての意義は今でも続いています。

参加した放送局とその影響

全国のANN系列局を代表する形で各局の女性アナウンサーが出演しており、毎年多くの視聴者に笑いを届けました。お笑いタレントや著名人も参加し、盛り上がりを見せました。特にフリーアナウンサーの山本モナや久保純子らが担ったアシスタント役は、各局の特色を生かす重要な要素でした。最終回まで、様々な企画とともに、多様で楽しい内容が展開されました。

このように「全国おもしろニュースグランプリ」は、27年間にわたり日本のバラエティ番組の中で独自の地位を築いてきた伝説の番組でした。

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