しぜんとあそぼ

『しぜんとあそぼ』の全貌

概要

『しぜんとあそぼ』は、1990年4月6日から2022年3月29日までの約32年間、NHK教育テレビで放送された幼児向けの自然ドキュメンタリー番組です。番組は、当初『ともだちいっぱい』の一部として始まり、その後内容を刷新し、自然と生物に焦点を当てて進化しました。放送初期はモノラルでしたが、1991年度からはステレオに、さらに1990年代後半からは高画質のハイビジョンで制作されるようになりました。

2013年に『つくってあそぼ』が終了した後は、唯一の存続番組となり、2022年の放送終了をもって、長年にわたる『ともだちいっぱい』枠の番組は姿を消しました。終了後も、NHK for Schoolでは過去のエピソードが配信されています。

番組の流れ

1990 - 1994年度

番組の初期は、他の曜日の内容と同様に、モンタ、ソラミ、ゴロリ、ヒョロリのキャラクターたちが「トマリンコひろば」で遊ぶシーンが前半を占めていました。後半では、うしおお姉さんとヒョロリが「モリリンコのもり」に住む動物を望遠鏡で観察するという設定で、毎週異なる生き物の生態を紹介しました。

1995年度 - 2021年度

1995年度以降、スタジオパートは廃止され、著名人によるナレーションのもと、毎週異なる生物や自然現象の詳しい解説が行われるように構成が変更されました。生態系に関する深い理解を育む形式は、多くの視聴者に支持されました。また、観察対象は生物だけでなく、植物や雲なども取り上げられ、自然の多様性を伝えていました。現在の放送は、2007年頃のエピソードを再編集したものが多く、季節に応じた生物がテーマになります。

放送のスケジュール

『ともだちいっぱい しぜんとあそぼ』は、放送開始から終了まで金曜日の10:30枠で放送されていました。具体的な放送日は年代によって異なりますが、再放送も定期的に行われました。例えば、1990年度は水曜日や木曜日に再放送が実施されていました。

ナレーションと音楽

多くの著名人がナレーションを担当し、中でも渡辺徹さんは特に多くのエピソードで声を吹き込みました。他にも、林原めぐみさんや榊原郁恵さんなども出演していました。音楽は堀井勝美さんが担当し、番組のテーマ曲は1995年度から2022年まで長らく使用されました。特定のエピソードでは、幻想的な演出に合わせた特別なアレンジの音楽も披露されました。

撮影地

番組では全国各地の美しい風景や生き物を撮影するために、さまざまなロケ地が使用されました。広島の大久野島ではうさぎが、奈良公園では鹿が紹介されるなど、多彩な自然が番組に彩りを添えました。

まとめ

『しぜんとあそぼ』は、子どもたちに自然の素晴らしさを伝え、学びながら遊ぶ機会を提供した番組でした。32年間の放送を経て、その歴史に幕を下ろしましたが、子供たちの心の中にはその記憶が色濃く残ることでしょう。

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