しばたはつみ

しばたはつみ（柴田はつみ）

しばたはつみは、日本の音楽シーンで広く知られる歌手であり、1952年4月11日に東京都新宿区に生まれました。彼女は音楽的な家庭に恵まれ、父はジャズピアニストの柴田泰、また母も音楽に携わるヴォーカリストでした。彼女の音楽のルーツは、この家庭環境に触れて育まれました。身長は157cmです。

音楽のキャリアの始まり

9歳の頃から、米軍キャンプの将校クラブで歌い始め、「スマイリー小原とスカイライナーズ」の専属歌手として活動をスタートしました。高い歌唱力が評価され、1967年にはファッション・メーカーのCMソングを歌唱。さらに、「丸善石油」のCMソング『OH!モーレツ』も担当しました。1968年には、芸名を「はつみかんな」とし、「乙女の季節/B面：恋と海と太陽と」でビクターからデビューを果たしました。

最初のリリースがあったものの、ヒットに恵まれず、立正学園高等部を卒業後の20歳から、両親の許可を得てアメリカでの生活を開始しました。この海外経験が、彼女の音楽スタイルに大きな影響を与えることとなります。

1974年に帰国し、「しばたはつみ」と改名して日本コロムビアからシングル「合鍵」で再デビュー。その後は、ジャズ、ソウル/R&B、ロック、ポップなど、さまざまなジャンルを歌いこなす実力を発揮します。特に、70年代にはジャズピアニストの世良譲に師事し、アルバム「ブルースを唄う女」が高い評価を受けました。加えて、『サウンド・イン"S"』という洗練された歌番組にサブ司会者としてレギュラー出演し、同じく活躍する伊東ゆかりとも相似した背景を持つことが話題となります。

代表的な作品と受賞歴

1977年にリリースした「マイ・ラグジュアリー・ナイト」はオリコンチャートで17位を獲得し、その後、同年の第28回NHK紅白歌合戦にも初出場しました。テレビ出演やライブでのコンサート活動を広げ、年間100ステージをこなすほどの歌い手に成長しました。

彼女のキャリア中には多くの受賞歴があります。1968年の新宿音楽祭で金賞を受賞し、1975年のスペイン・マジョルカ音楽祭で準優勝、さらに1981年には東京音楽祭世界大会で最優秀歌唱賞を受賞。また、1996年には日本ジャズヴォーカル賞の大賞を獲得するなど、その実力が評価されました。

最晩年と遺産

残念ながら、2010年3月27日に急性心筋梗塞で亡くなりましたが、享年57歳という若さでの突然の別れに多くのファンが悲しみました。彼女の功績は歌手活動だけに留まらず、多くの人々に音楽の楽しさを伝え、教育的な役割も担っていました。

まとめ

しばたはつみの音楽は、彼女の情熱と才能によって形作られ、多種多様なスタイルで親しまれています。現在でも、多くのファンに愛され、その音楽的な遺産は決して色褪せることがありません。本当に魅力的なアーティストであったしばたはつみの存在は、音楽界において永遠に刻まれ続けることでしょう。

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