しゃれっぽクラブ

『しゃれっぽクラブ』

概要

『しゃれっぽクラブ』は、1985年11月から1986年3月にかけて、TBS系列で放送されていたバラエティ番組です。この番組は花王の一社提供であり、毎週水曜日の22:25から22:54まで、日本標準時に放送されていました。メイン司会を務めていたのは、江本孟紀で、毎回異なる芸能人たちをゲスト解答者として招待していました。

プログラムの形式

番組の形式は、出題されたお題に対して、ゲスト解答者たちが駄洒落やユーモアを交えながら面白おかしく返答するというもので、主に2つのチームに分かれて対戦を繰り広げました。三宅裕司と野口五郎がそれぞれチームキャプテンとして、3対3の形で競っていました。

解答のスタイルは、オヤジギャグなどの軽妙洒脱なものが多く、江本司会が解答の面白さにかかわらず淡々と受け流す独特の進行が特徴的でした。また、特集コーナーでは赤瀬川原平が提唱したトマソン現象など、教育的要素も持ち合わせていた点も注目されます。

ルール

番組のルールは、江本の指名を受けた2名の解答者が対戦し、その際基本的には1問につき1回だけ解答できるというものでした。ただし、アドリブなどが飛び交う場面では、複数回の解答も許可されていました。その後、江本がユーモアのレベルを個人的な基準で判定し、当初は賭けをする形でバナナを用いた過程もありました。解答の面白さが評価され、勝利したチームはバナナを獲得する仕組みです。

最終的にバナナを多く手にしたチームが勝利となり、「しゃれっぽ賞」を得ることができました。この賞にはバナナをテーマにした特徴的な商品が準備され、特に優秀な解答者に対してはMVPとしてロゴ入りの大きなクッションバナナが贈られました。

問題の内容

番組では全3問が出題される構成で、内容には視聴者からの投稿を基にした「アレこんなヤツ」や、当時の社会情勢に関連した「情報と遊ぼう」、さらには形式の異なる問題を用いる「変化球コーナー」が存在しました。これにより、視聴者は趣向を凝らした多彩な問題に楽しむことができました。

スタッフの構成

番組は高橋秀樹と益子一男による構成で成立し、アシスタントには古谷夏絵や小宮美由紀、井崎季咲が出演。音楽はたかしまあきひこが担当し、様々な技術スタッフが支えました。美術や演出も光る中、特有の雰囲気を形作るのに貢献した多くの専門家が関わっていました。

結論

『しゃれっぽクラブ』は、お題に対するユーモア競争を軸に展開される、笑いと知識が融合した魅力的なバラエティ番組でした。放送当時の世相や流行、そして解答者たちの独創性が織りなす笑いの世界が、多くの視聴者に愛されていたことは明らかです。

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