しらばかッ!!

1999年秋から2000年春にかけて、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組『しらばかッ!!』は、著名人の妻たちが家庭生活や夫の知られざる一面を赤裸々に語ることで人気を博しました。

前番組『痛快!知らぬはオトコばかりなり』をリニューアルした形でスタートしたこの番組は、小倉智昭をメイン司会に据え、うつみ宮土理と松本明子を新たに迎えることで、従来の番組から一層の賑やかさを加えました。

番組の主な内容は、各界で活躍する著名人を夫に持つ女性たちを数名招き、司会陣が家庭内でのエピソードや、有名人である夫ゆえの苦労話などを中心にトークを展開するというものでした。

番組は、出演者である松本明子の出産を機に、『しらばかプラス』と題してリニューアルを行い、番組内容に変化を加えながら放送を続けました。しかし、最終回は当初の予定から変更を余儀なくされました。2000年3月31日に放送予定だった最終回は、同日に発生した有珠山噴火の報道特別番組編成のため、18日延期され、4月18日（火曜）の『火曜ワイドスペシャル』枠にて放送されました。放送時間は当初の1時間から1時間54分に延長され、小倉智昭は報道特別番組にも出演するという異例の事態となりました。

『しらばかッ!!』はローカルセールス枠で放送されていましたが、最終回のみネットワークセールス枠での放送となり、この最終回は『火曜ワイドスペシャル』の第3期における初回放送回という偶然の一致も生み出しました。番組制作はフジテレビと関西テレビの共同制作で、送出はフジテレビが行われました。

番組には、小倉智昭、うつみ宮土理、松本明子ら人気司会者が名を連ね、視聴者の共感を呼びました。さらに、企画から制作、そして放送に至るまで、多くのスタッフが関わっていました。関西テレビの重松圭一が企画の中心を担い、伊倉一恵と関根正明がナレーターを務めました。構成作家には宮内晃と西田哲也が名を連ね、森山ヒロカズがCGとイラストを担当しました。編集、MA、TKといった制作工程においても、多くの専門家が携わり、番組クオリティの向上に貢献しました。技術協力には八峯テレビ、FLT、TDKコア、J-WORKS、アバンテが参加、美術協力にはフジアールが参加、ゼブラゾーンが協力という体制で、番組制作は進められました。広報は関西テレビの松本めぐみが担当し、デスクには川村暁美が就きました。アシスタントディレクターには野上貢、アシスタントプロデューサーには安藤拓生が参加。ディレクターは横森敦と升田智晴、プロデューサーは田中栄次、演出とプロデューサーは関西テレビの山田一雄が務めました。

こうして多くのスタッフの努力と、著名人妻たちの飾らないトークによって、『しらばかッ!!』は、短い期間ながらも視聴者に強い印象を残す番組となりました。番組の最終回は、予期せぬ出来事によって予定が変更されましたが、その最後まで多くの視聴者の関心を集め、幕を閉じました。

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