しんきん信託銀行

株式会社しんきん信託銀行の概要

株式会社しんきん信託銀行（Shinkin Trust Bank, Ltd.）は、信金中央金庫傘下の信託銀行として運営されていました。この銀行は、全発行済み株式を信金中央金庫が所有しており、さまざまな信託業務と銀行業務を展開しました。しかし、個人顧客向けのリテール業務は扱っていませんでした。

信託業務の譲渡と解散の経緯

しんきん信託銀行は、2017年中に親会社である信金中央金庫に信託業務を譲渡する計画を立てていました。最終的な解散も視野に入れていたのですが、同年9月に信託業務が実際に信金中央金庫へ移行しました。その後、証券投資信託受託業務については、三菱UFJ信託銀行が買収し、業務を継続することとなりました。

この譲渡により、信託財産の合計額は約2兆1千億円に達し、その内の約1兆3千億円に相当する投資信託の資産管理業務が三菱UFJ信託銀行によって継承されることとなりました。これにより、しんきん信託銀行は実質的に業務を終了し、解散の運びとなりました。

沿革の詳細

株式会社しんきん信託銀行は、1994年に設立されました。その後、長年にわたって信託銀行として活動を続けてきましたが、2017年にはその存在が終焉を迎えます。具体的には2017年9月19日に、三菱UFJ信託銀行を存続会社とし、しんきん信託銀行が消滅会社となる形で吸収合併が完了しました。この合併によって、しんきん信託銀行としての業務は完全に終了しました。

まとめ

しんきん信託銀行は、日本国内において信託業務を行う重要な銀行の一つでしたが、親会社との関係が強化される中で、信託業務の譲渡と解散に至りました。三菱UFJ信託銀行がその業務を引き継いだことで、顧客へのサービスは継続して提供されることとなりました。銀行の歴史は終わりを告げましたが、信託業務自体は新たな形で存続し続けています。

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