すいとぴあ江南

すいとぴあ江南

愛知県江南市、雄大な木曽川のほとりに位置する「すいとぴあ江南」は、地域の拠点となることを目指して江南市が整備した複合施設です。市制施行40周年を記念して1994年（平成6年）9月30日に開設されました。敷地内には、そのシンボルである展望タワーを中心に、江南市勤労会館や広場、テニスコートなどが設けられており、市民の憩いの場、学びの場、交流の場として機能しています。

施設の概要

展望タワー

すいとぴあ江南のランドマークである展望タワーは、地上から高さ57メートルを誇ります。構造は6階建てとなっており、約47.25メートルの高さに設けられた展望室からは、周辺の景色を一望できます。タワーの内部は、1階から3階が市民ギャラリーとして利用され、様々な展示が行われます。5階には来館者が疲れを癒せる大浴場があり、そして最上階の6階が展望室となっています。展望タワーは通常22時まで開放されていますが、施設内の宿泊者は23時まで利用可能です。

特筆すべきは、このタワーの高さが57メートルである理由です。一般には、隣接する航空自衛隊岐阜基地の航空機誘導灯よりも低い構造とするための配慮であったとされており、「江南」という地名（こ→5、なん→7）に合わせたものではないと言われています。

江南市勤労会館

展望タワーに隣接する江南市勤労会館は、3階建ての施設です。館内には、会議や研修に利用できる部屋のほか、多目的に使える大広間や大ホールが完備されています。また、来館者が食事を楽しめるレストランや、遠方からの利用者のための宿泊施設も備わっており、ビジネスやレジャーなど、様々な目的で利用されています。

広場と周辺施設

施設の広大な敷地には、緑豊かな広場が広がります。桜の木が植えられたエリアや、季節の花々が楽しめる花壇、のびのびと過ごせる芝生広場などがあり、散策やピクニックに最適です。広場では、ユニークな種類の貸自転車を楽しむこともできます。通常の自転車に加え、二人乗り自転車など10種類以上の変形自転車が用意されており、家族や友人と変わり種自転車でのサイクリングを満喫できます。

このほか、敷地内にはテニスコートも整備されており、スポーツを楽しむことも可能です。すいとぴあ江南は木曽川沿いに位置していますが、国営木曽三川公園の一部ではありません。しかし、広義の木曽三川三派川地区に含まれるため、周辺施設と連携したイベントが開催されることもあります。

アクセス

すいとぴあ江南は、愛知県江南市草井町西200番地に位置しています。車でのアクセスは、国道22号（名岐バイパス）の「黒田西石原」交差点から東へ約10キロメートル進むと到着します。公共交通機関を利用する場合、名鉄犬山線の江南駅または布袋駅から名鉄バスに乗り換え、「すいとぴあ江南」行きの終点で下車すれば、すぐ目の前です。また、江南市が運行するコミュニティタクシー「いこまいCAR」でもアクセスできます。

周辺には、歴史ある御囲堤や、木曽川扶桑緑地公園、特徴的な形状のツインアーチ138、そして自然豊かな河川環境楽園など、様々な見どころがあり、これらのスポットと合わせて訪れるのもおすすめです。

すいとぴあ江南は、展望タワーからの眺望、多機能な勤労会館、そして広場でのレクリエーションなど、多様な魅力を備えた施設として、地域住民や来訪者に親しまれています。

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