すさみ串本道路

すさみ串本道路について

すさみ串本道路（すさみくしもとどうろ）は、和歌山県内で重要な役割を果たす自動車専用道路です。この道路は、東牟婁郡串本町のサンゴ台から西牟婁郡すさみ町の江住に至る予定で、国道42号の自動車専用道として整備されています。また、近畿自動車道紀勢線に並行するように設計されており、高速道路ナンバリングでは「E42」として認識されています。

道路の必要性と背景

すさみ串本道路が計画された背景には、国道42号の通行の安全性や安定性に関する問題があります。この国道は、南海トラフ巨大地震が発生した場合、約60%の区間が浸水すると予測されており、さらに台風や大雨による影響で通行が規制されることもしばしばです。特に、道路の線形が不良な部分があるため、災害時における輸送や搬送の時間が大幅にかかるリスクが存在しています。このような背景から、国道42号の代替路を確保する必要性が浮上し、2014年度にプロジェクトが始まりました。

開通までのスケジュール

当初、すさみ串本道路は2025年の春に全線開通する予定でした。しかし、硬質岩への対応が必要となり、それに伴い開通時期が見直されました。現在は2027年の夏に開通予定で進められています。また、すさみ南ICは和歌山や田辺方面のみ利用できるハーフインターチェンジだったものの、2022年初頭から串本方面への入口も整備され、利便性が向上しました。

基本情報と路線データ

この自動車専用道路の起点は和歌山県西牟婁郡すさみ町の江住で、終点は東牟婁郡串本町のサンゴ台です。全長は19.2kmで、構造規格は第1種第3級、設計速度は80km/h、完成時には2車線が設けられる予定となっています。すさみ串本道路は、近畿自動車道紀勢線との接続があり、さらには他の道路とも連携しています。

交通インフラへの影響

すさみ串本道路の建設によって、周辺地域の交通インフラは大きく向上することが期待されています。この道路が完成すれば、従来の国道42号の負担が軽減され、安全で迅速な交通の提供が可能になるでしょう。また、地元経済にも好影響を与え、観光客のアクセスも向上することが見込まれています。

まとめ

すさみ串本道路は、和歌山県内の交通インフラの強化と、災害時における避難や輸送の効率を向上させるための重要なプロジェクトです。地域住民や観光客にとっても利便性が増すことが期待されており、2027年の開通が待望されます。

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