国道42号

国道42号の概要

国道42号（こくどう42ごう）は、静岡県浜松市中央区から始まり、紀伊半島を一周して和歌山県和歌山市まで至る一般国道です。この道路は、浜松市から愛知県の渥美半島沿いを走り、三重県志摩半島の海岸線を通ります。その後、潮岬を経て和歌山市に向かうルートを取ります。

国道42号の一部は、渥美半島では表浜街道として知られ、紀伊半島の海岸沿いの道は、熊野街道とも呼ばれています。また、静岡県湖西市の国道1号潮見バイパスと並行する部分は、歴史的な東海道に位置しています。紀伊半島では、JR西日本の紀勢本線にほぼ沿っています。

路線データ

国道42号の起点は浜松市中央区の篠原交差点で、ここは国道1号、国道257号、国道301号の起点でもあります。終点は和歌山市の県庁前交差点で、国道24号や国道26号との交差点でもあります。路線は静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各地を通過します。

• - 重要な経過地: 浜名郡新居町、湖西市、愛知県渥美郡赤羽根町、等
• - 総延長: 540.3 km
• - 指定区間: 浜松市中央区篠原町20798番1 - 湖西市新居町浜字1890番5、伊勢市通町82番2 - 和歌山市小松原通2番

この国道には、愛知県田原市と三重県鳥羽市を結ぶ海上区間もあります。この海上区間は、伊勢湾フェリーによって接続されています。

歴史

国道42号の起源は大阪と熊野を結ぶ古い熊野街道に遡ります。1945年1月に国道41号として指定され、1953年には国道170号として改称されましたが、1958年には一級国道42号として再指定されました。1965年に道路法改正で一般国道42号となり、1993年には現在の範囲に拡大されました。

旧道の概要

国道42号には数多くの旧道も存在し、特に矢ノ川峠はかつての交通難所でありました。1968年にトンネルが開通するまで、多くの素掘りトンネルや急勾配が存在しました。現在、旧道は市道として残されている場所も多く、土砂崩れにより通行止め区間もあります。

路線状況

国道42号は伊勢湾口を介して交通の便を提供していますが、集中豪雨による通行止めが頻発しており、大紀町以南へのアクセスが遮断されることもあります。このため、国道の交通状況に注意が必要です。

交差する道路

国道42号は多くの主要道路と交差します。国道1号や国道259号、国道23号などと重複する区間があり、交通の要所としても機能しています。

バイパスと地域高規格道路

沿線にはバイパスや地域高規格道路も整備されており、南紀・四国地区へのアクセス向上を図る動きがあります。特に熊野尾鷲道路や新宮紀宝道路は重要な地域高規格道路として計画されています。

特徴

国道42号は観光地や自然の名所が多く点在し、一般国道としてだけでなく、旅行者にも魅力的なルートとなっています。歴史的背景や自然美を体感できる国道として、利用者に親しまれています。

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