すずめ (増田けい子の曲)

「すずめ」は、1981年11月にリリースされた増田惠子（旧名：増田けい子）の記念すべきソロデビューシングルです。

制作背景

ピンク・レディー解散後、ソロ活動を開始した増田は、かねてより中島みゆきの楽曲に魅力を感じていました。特に、桜田淳子が歌う中島の作品「しあわせ芝居」に感銘を受け、「いつか自分もあのような大人の歌を歌いたい」と願ったことが、中島への楽曲依頼のきっかけとなりました。

楽曲の特徴

「すずめ」は、中島みゆきが作詞・作曲を手掛け、青木望が編曲を担当。情感豊かでドラマティックなメロディーと、女性の心情を切々と歌い上げる歌詞が特徴です。増田惠子の表現力豊かな歌声が、楽曲の世界観をより一層引き立てています。

ヒットと影響

「すずめ」は、増田惠子にとって最大のヒット曲となり、ソロ歌手としての地位を確立しました。TBSテレビ「ザ・ベストテン」では、1982年1月21日に「今週のスポットライト」で初登場し、その後最高9位にランクイン。多くの音楽番組やメディアで取り上げられ、幅広い世代に愛される楽曲となりました。

中島みゆき自身も、1985年に発表したセルフカバーアルバム『御色なおし』で「すずめ」をカバー。作者ならではの解釈で、楽曲の新たな魅力を引き出しています。

収録曲

1. すずめ
作詞・作曲：中島みゆき、編曲：青木望
2. 前夜祭（イヴ）
作詞：サガン綾、作曲：堀江淳、編曲：青木望

「すずめ」は、増田惠子のソロキャリアを代表するだけでなく、中島みゆきの作家としての才能を改めて示した楽曲として、日本の歌謡史にその名を刻んでいます。

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