すっから母さん

すっから母さん - 概要と魅力

『すっから母さん』は、植田まさしが手がけた4コマ[[漫画]]で、1982年から1994年にかけて連載されていました。読売新聞社が発行する雑誌『週刊読売』での連載を皮切りに、後に芳文社の『まんがタイムファミリー』にて、スピンオフ作品も楽しむことができました。本作は、東京の須柄家を舞台に、専業主婦のてる子を中心とした家族や近所の人々の日常を描写し、庶民的な生活の中で繰り広げられる騒動がユーモラスに表現されています。

登場人物について

てる子

主人公のてる子は、元気で愛嬌のある専業主婦。体型に悩みつつも、子供たちを抱えながら家事をこなし、日々奮闘しています。時にはダイエットに挑戦するものの、その多くは長続きせず、食事関係のエピソードには思わず笑ってしまいます。彼女は意外にも力持ちで、時には近所のリレー選手に選ばれることも。料理やスポーツに興味を持ちながらも、ドジな一面や物忘れが災いして、周囲を和ませる存在です。

孝

てる子の夫、孝は落ち着いた性格の中年サラリーマン。てる子の行動を見守り、時にたしなめる役割を担いますが、酒などで妻を怒らせることもしばしば。家族の平和を保つために奮闘しています。

とも子

長女のとも子は小学生で、しっかりした性格を持っています。母とは対照的に落ち着いており、地味な服装を選ぶことが多いですが、その中にはてる子の好みが色濃く反映されています。

まさる

長男のまさるは、やんちゃで活発な小学生です。母親を困らせることが多く、学校の成績はあまり良くない様子がいろいろなエピソードで描かれます。ドラマ版では、名前が『まさ子』に変更されました。

きよし

末っ子のきよしは幼稚園児で、年齢相応のわがままな言動を見せて周囲を振り回します。時には親を困惑させることも。彼の存在は、家族の日常に欠かせないコミカルな要素となっています。

テレビドラマ化

2003年には、テレビ東京系列で『すっから母さん』がドラマ化されました。毎回2つのエピソードが放送され、観客から寄せられた投書やトークも交えられていました。全25回のシリーズで、気鋭の俳優たちがキャストを務め、物語をより一層盛り上げました。

エンディングテーマとサブタイトル

ドラマのエンディングには、西田敏行が歌う「空に星があるように」が流れるなど、音楽も評価されました。各回のサブタイトルも独特で、たとえば「朝は戦争」や「ラブレター騒動」など、同作のユーモアが詰まった内容が楽しめます。

終わりに

『すっから母さん』は、家庭の日常を描いた多くのエピソードを通じて、笑いや共感を生む魅力的な作品です。原作の漫画は現在絶版状態ですが、過去の増刊号や比較的新しいコンビニコミックに収録されており、ファンにとってはあらためて楽しめる機会が用意されています。日々の生活での小さな喜びやトラブルを、型にはまらない楽しい視点で描いています。

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