ずっと一緒さ

山下達郎のシングル「ずっと一緒さ」について

山下達郎の43枚目のシングル「ずっと一緒さ」は、2008年3月12日にリリースされました。この楽曲は、フジテレビ系ドラマ『薔薇のない花屋』の主題歌として制作され、人気を博しました。後にアルバム『Ray Of Hope』に収録され、さらにはオールタイム・ベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にも収められています。これにより、山下の音楽キャリアの中で特に重要な一曲として位置付けられることとなります。

楽曲の背景

「ずっと一緒さ」は、山下達郎が自身の経験や思いを投影したラブソングです。彼は、従来の作品とは異なるタイプの歌詞を書くことに挑戦したと語っています。時代の閉塞感が、逆にポジティブな楽曲の創作を促したのだとし、長い試行を経て再び自身の手でレコーディングを進めることができるようになったと述べています。この楽曲は彼の音楽スタイルの変遷を示すものであり、聴く人々に深い感動を与えています。

また、シングルにはカップリングとして「バラ色の人生〜ラヴィアンローズ」と「ANGEL OF THE LIGHT」が収録されています。「ANGEL OF THE LIGHT」は、山下が30年以上にわたり共作を行ってきたアラン・オデイとの最後の共作曲でもあります。アランの死後、彼のデモ音源が放送されるなど、音楽的な遺産としても重要な作品となっています。

リリースとプロモーション

「ずっと一緒さ」は、デジタル配信の形でも広く公開され、2008年3月19日にはiTunesで販売が開始されました。この時点で、山下の楽曲が音楽配信サービスに流通するのは初めてのことで、音楽の届け方が変化する中でも、彼らしく心を込めて音楽を届けたいとの想いを表明しています。配信には全5曲が含まれており、インストゥルメンタルも含まれています。

さらに、初回生産分にはアコースティック・ミニ・ライブへの応募ハガキが封入されており、ファンへのサービスも充実しています。また、レコチョクが提供する“うたギフト”の広告も同封されていました。

チャートとセールス

リリース後、シングル「ずっと一緒さ」は、短期間で多くのファンに支持され、日本レコード協会からはゴールド認定を受ける結果となりました。セールスは11.3万枚に達し、業界内での地位を確立しました。これによって、コマーシャルとしても音楽業界での影響力を示しました。

結論

山下達郎の「ずっと一緒さ」は、彼の音楽における重要な位置を占める楽曲であり、時代を超えたメッセージを持つ作品です。彼の進化や成長を感じながら聴くことができ、今もなお多くの人々に愛され続けています。音楽としてだけではなく、彼のアーティストとしての姿勢にも注目し、楽しむことができる作品です。

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