せいなるめぐみ

『せいなるめぐみ』は、荒井チェリーによる日本の4コマ[[漫画]]作品です。芳文社の『まんがタイムきららキャラット』にて、2009年5月号から2011年12月号にかけて連載されました。

ストーリー

物語は、お嬢様学校に通っていた刑部聖が、中学卒業後に地元の公立高校へ進学するところから始まります。そこで聖は、いとこの一柳ひより、そしてひよりの幼なじみである新宮光正と椿乙女に出会います。この4人を中心に、少しばかりズレた、けれどどこか温かい日常が描かれます。ラブコメ要素を含んだギャグストーリーで、読者をクスっと笑わせる、そんな魅力にあふれています。

登場人物

刑部聖（おさかべ せい）

声優：松井恵理子（『三者三葉』アニメ版）

地元でホテルやデパートを経営する由緒ある資産家「刑部家」の娘。高校1年生。ゆるくウェーブのかかったピンクのロングヘアが特徴的な、長身でスタイル抜群の美少女です。中学時代はお嬢様学校である「迷迭香（まんねんろう）女学院」へ通っていたため、一般常識とは少しズレた感覚の持ち主。表面上は上品で人当たりが良いですが、実際は庶民的でフランクな一面も。護身術を身につけており、運動も得意です。母方の従姉妹であるひよりとは、会えばケンカばかりしていますが、どこか憎めない関係。幼い頃から世話をしてくれている恵に対しては、崇拝に近い愛情を抱いています。また、恵が味オンチであるため、聖自身も味オンチという一面を持っています。

一柳ひより（いちやなぎ ひより）

声優：黒沢ともよ（『三者三葉』アニメ版）

聖の母方の従姉妹。高校1年生。青みがかった黒髪をポニーテールにしています。小学生並に小柄ですが、明朗快活でしっかり者。聖とはケンカ友達ですが、聖に比べると常識的な感覚の持ち主で、主にツッコミ役を担当します。幼い頃に実母を亡くしており、父親が再婚していますが、新しい妹を可愛がっているようで、家庭は円満な様子。自分で作ったおにぎりを昼食に持参しますが、その中身は普通では考えられないような具材で溢れています。

新宮光正（しんぐう みつまさ）

ひよりの幼なじみの少年。高校1年生。長身で灰色の髪をした美男子。真面目で善良な性格の持ち主ですが、気が弱く、子供の頃はいじめられっ子だったようです。地元では有名な「新宮医院」の息子ですが、成績も平凡で身体も強くない自分にコンプレックスを抱いています。初めて会った時に聖に一目惚れしますが、全く相手にされていないのが悩み。

椿乙女（つばき おとめ）

ひよりと光正の幼なじみの少女。高校1年生。腰まである黒のロングヘアが美しい、和風美人です。思っていることを表に出さないため、周囲からはおっとりとしたお嬢様だと思われています。口数は少ないですが、心の中では様々なことを考えています。老舗旅館「椿旅館」の娘であり、「お嬢としてのプライド」から、地元の名士である「刑部家」の娘である聖に強い対抗心を抱いています。小学生時代はひよりと光正と同じでしたが、中学が別々だったため、3年ぶりの再会となりました。乙女も「迷迭香女学院」に入学したかったのですが、受験に失敗しており、それが聖への敵愾心をさらに強める要因となっています。ある出来事をきっかけに百合趣味に目覚め、それ以来、聖やひよりのことを意識するようになります。特に聖に対しては、対抗心と百合的な感情の狭間で葛藤しているようです。

仁礼恵（にれ めぐみ）

聖の身の回りの世話をしている青年。年齢不詳。長身スマートな美男子で、家事全般をこなすスーパー主夫。しかし、味オンチであるため、作る料理は微妙に美味しくありません。

書籍情報

芳文社より「まんがタイムKRコミックス」として全2巻が刊行されています。

第1巻（2010年6月26日発売 7月11日初版発行） ISBN 978-4-8322-7920-9
第2巻（2011年12月26日発売 2012年1月10日第1刷発行） ISBN 978-4-8322-4095-7

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