せきりゅう (潜水艦)

せきりゅう（JS Sekiryu, SS-508）

せきりゅうは、海上自衛隊に所属する潜水艦で、そうりゅう型潜水艦の8番艦にあたります。その艦名は南方を守護する聖なる龍を意味する「赤龍」に由来しています。艦は日本の防衛力を支える重要な役割を担っており、様々な任務に従事しています。

艦歴

「せきりゅう」の建造は、2013年3月15日に神戸の川崎重工業で始まりました。この艦は平成24年度の補正予算に基づき、2900トン型潜水艦の8123号艦として設計されました。2014年8月26日には公試が始まり、2015年11月2日に命名式が行われ進水しました。正式に艦としての活躍が始まったのは2017年3月13日で、この日をもって「せきりゅう」は就役し、第1潜水隊群の第5潜水隊に配属され、呉に配備されています。

2023年には、せきりゅうは重要な訓練に参加しました。具体的には、9月19日から12月21日にかけて行われた令和5年度の第2回米国派遣訓練で、ハワイ諸島周辺やパールハーバー・ヒッカム統合基地で対潜戦の技術を磨く訓練を実施しました。このような国際的な訓練や共同演習は、海上自衛隊の能力向上に寄与する重要な機会です。

意外な出来事

せきりゅうの運用中には、予期せぬ出来事もありました。2018年5月24日に紀伊水道沖で自走式デコイの運用試験を行っていた際、訓練用のデコイを誤って発射するというミスが発生しました。この事故は艦艇や航空機によって周辺海面や海底を捜索するものの、発見にはいたりませんでした。こうした出来事は、艦の運用や訓練における注意深さの必要性を再確認させるものでした。

歴代艦長

「せきりゅう」には数名の艦長が就任しており、各艦長はその任期中に艦の運用に関わる重要な意思決定を行ってきました。艦長たちは、日々の訓練や任務を通じて、艦の整備や乗員の指導を行い、その指揮を執ってきました。

まとめ

せきりゅうは、海上自衛隊の中でも重要な役割を果たす潜水艦であり、その艦歴や訓練における活動は日本の防衛において欠かせない存在です。今後も、せきりゅうは新たな訓練や任務を通じて、日本の安全保障に貢献し続けることでしょう。

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