せとうち観光推進機構

一般社団法人せとうち観光推進機構

一般社団法人せとうち観光推進機構は、瀬戸内地域の魅力を国内外に発信し、観光の活性化を図ることを目的とした団体です。広島県に事務局を置き、地域経済の発展や地域社会の豊かさを追求しています。

概要

この機構は2012年に瀬戸内海沿岸の6県により設立された「瀬戸内ブランド推進協議会」を起源とし、その後2013年に「瀬戸内ブランド推進連合」となりました。そして、2016年に現在の形に組織が発展しました。具体的には、地元の民間企業も参画し、官民一体となった活動を展開しています。特に、マーケティングに基づいた戦略を設計し、観光商品や地域資源を活用した新しい体験を提供することで、新たな観光需要を創出しています。

「DMO」とは「Destination Marketing / Management Organization」の略称で、地域の観光を管理・マーケティングすることに特化した組織であり、せとうち観光推進機構は日本最大級のDMOとされています。要するに、地域の観光資源を効果的にマネジメントし、魅力的な観光先としてについて多くの人々に認知させることが目指されています。

沿革

瀬戸内ブランド推進協議会

広島県は2009年度に観光関連消費額を大幅に伸ばす計画を立てましたが、瀬戸内地域を観光資源として活かすためには、他県との連携が不可欠でした。そこで2012年5月に協議会が設立され、兵庫県、岡山県、山口県、香川県、愛媛県の6県が参加しました。協議会は共同で観光資源の発掘や新しい観光ルートの開発を目指しました。特に、観光地をつなぐツアーなどを企画することで、多くの観光客に瀬戸内の魅力を届けることが目指されました。

瀬戸内ブランド推進連合

2013年4月、各県が連携を強めるために瀬戸内ブランド推進連合が発足しました。この連合では、各県の知事がその役職を務め、観光プログラムの拡充やプロモーション活動が行われました。数年を経て、連合はさらに発展し、より大きな規模での観光振興が可能となりました。

せとうち観光推進機構

日本政府がDMOの重要性を認識し始めると、2016年3月に瀬戸内ブランド推進連合が解消され、一般社団法人せとうち観光推進機構が設立されました。この新しい体制では、地元企業にも参画が求められ、初代会長にはJR西日本の会長が就任しました。機構は約1億円の資金を調達し、観光庁からの支援も受けて各種プロモーションを展開しています。

参画法人

せとうち観光推進機構には、多くの自治体や企業が参加しています。例えば、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県の各県が理事として活動を行い、JR西日本やJTB、楽天などの民間企業も重要な役割を果たしています。

事業内容

この機構は「瀬戸内ファインダー」、「瀬戸内ブランドサポーター」、「瀬戸内ブランド商品」といった事業を展開しています。

• - 瀬戸内ファインダー: 地元住民が写真や記事を通じて瀬戸内地域の観光情報を発信するプラットフォーム。
• - 瀬戸内ブランドサポーター: 瀬戸内地域の観光振興を応援する企業・団体を登録する制度。
• - 瀬戸内ブランド商品: 瀬戸内の独特の資産を基にした商品やサービスを認定し、地域のアイデンティティを表現します。

これらの活動により、せとうち観光推進機構は、多くの観光客に瀬戸内の魅力を届け、地域経済の発展に寄与しています。

もう一度検索