そっくりショー

『そっくりショー』の歴史と魅力

『そっくりショー』は、昭和時代の日本において非常に人気を博したバラエティ番組で、1964年から1977年までの約13年間にわたり放送されていました。この番組は、視聴者参加型のフォーマットが特徴で、毎回有名人のそっくりさんたちが登場し、その中から最もそっくりな人を決定する内容でした。

番組の構造とフォーマット

『そっくりショー』は、主に4つの異なるタイトルで放送されました。最初は『スターと共にそっくりショー』、次に『勝ち抜きそっくりショー』、その後『そっくりショー日本一!』、最後に『新そっくりショー』として知られています。各タイトルは、約数年ごとに改編され、その度に新しい魅力を番組に加えました。
毎回、視聴者から推薦された有名人のそっくりさんたちが集まり、審査員の前でパフォーマンスを行います。歌手の場合、そっくりさんたちはその人の持ち歌を歌い、特定のイメージを持つ有名人がゲストの場合は、その印象にあった曲を披露しました。審査は観客や審査員からの支持投票によって行われ、最も支持を集めたそっくりさんがチャンピオンに選ばれる仕組みです。また、チャンピオンには中規模のトロフィーと賞金が授与されました。

特別賞とチャンピオン大会

チャンピオン大会は、何人かのチャンピオンが出揃った段階で行われ、最終的なグランドチャンピオンが決定されました。最高の出場者には豪華な副賞が用意されており、ヨーロッパ旅行や賞金10万円が授与されることもありました。また、その年の審査員に強い印象を持った出場者にも特別賞が贈られ、こちらも同様の豪華な待遇がありました。

司会者の変遷と人気

初代司会者の小野栄一は、多くの視聴者に親しまれましたが、1968年に青空はるおと青空あきおに交代しました。新たな主導者が加わることで、視聴者に新鮮さと活気を提供し、番組はますます人気を集めました。また『新そっくりショー』の時代には、二部構成が導入され、より多くのそっくりさんが観客前で競うことが可能になりました。

スポンサーや視聴率の記録

当番組は、その豪華な賞品により、多くの応募者を惹きつけました。特に1968年には1万人の応募者が集まるなど、番組の人気を証明しました。また、この番組は視聴率でも高い記録を残し、特に1966年には最高視聴率43.9%を記録しています。これは、バラエティショーとしての人気の高さを示しており、放送中も多くの視聴者が夢中になって観ていたことでしょう。

最終回とその後

最終回のタイトルは「最終回だよ！キャンディーズ特集」となり、人気のグループが登場したことでも話題になりました。解散後の番組は、視聴者にとって懐かしく、また特別な思い出として記憶に残ることでしょう。

『そっくりショー』は、そのユニークなフォーマットと多様な出演者によって、昭和の日本におけるアイコニックな番組として今なお愛されています。視聴者参加型の楽しみや豪華な賞品、思いがけない展開は、今でも多くの人々に語り継がれています。

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