青空はるお

青空はるお：昭和を彩ったマルチタレント

青空はるお（あおぞら はるお、本名：坂上 洋祐〈さかうえ ようすけ〉、1937年11月5日 - 没年不詳）は、昭和時代に多岐にわたる分野で活躍した人物です。新潟県三条市出身で、漫才師としての活動を皮切りに、俳優、レポーター、司会者としてその才能を発揮しました。

漫才師としての出発と人気

中学校卒業後、集団就職で上京し会社員生活を送っていた青空はるおは、幼い頃からの夢を諦めきれず、1959年に漫才師を目指しコロムビア・トップ・ライトに弟子入りします。同じ門下であった青空あきおと「青空はるお・あきお」を結成。テンポの良い掛け合いと親しみやすいキャラクターで、たちまち人気コンビとなりました。約12年間コンビとして活動し、多くのファンを魅了しましたが、1972年にコンビを解散しました。

タレント、俳優としての活躍

コンビ解散後、青空はるおはタレントとして新たな道を歩み始めます。NTV系列の『テレビ3面記事 ウィークエンダー』や『ルックルックこんにちは』などの人気番組に事件レポーターとして出演し、特に男女間のトラブルや事件を担当。その独特な視点と語り口で、お茶の間の人気を集めました。また、俳優としても活動の幅を広げ、テレビドラマや映画に多数出演。特にピンク映画では、その渋い演技が評価されました。その他、スポーツ新聞では風俗レポーターとしても活躍するなど、その活動は多岐にわたりました。

多彩な出演作品

青空はるおは、数多くのテレビドラマ、映画、CMに出演しています。

テレビドラマ

怪盗ラレロ（1968年 - 1969年、日本テレビ / 東映）- ポポポ
おむすびコロリン（1969年、TBS）- 珍さん ※ 青空あきおと共演
プレイガール（1969年、東京12チャンネル / 東映）
キイハンター（1971年、TBS / 東映）
ワン・ツウ アタック!（1971年、東京12チャンネル / 東宝）
なんたって18歳!（1971年 -1972年、TBS / 大映テレビ
ラブラブライバル（1972年 - 1973年、TBS / 大映テレビ）
白い秘密（1976年 - 1977年、TBS / 松竹）
大空港（1978年 - 1980年、フジテレビ / 松竹）

テレビ番組

テレビ三面記事 ウィークエンダー ※メイン司会の加藤芳郎が入院・休養した期間は、代行で司会を担当
お昼のワイドショー
ルックルックこんにちは ※コメンテーター・レポーターとして準レギュラー出演

映画

女番長ブルース 牝蜂の逆襲（1971年）
成熟（1971年）
伊豆の踊子（1974年、東宝 / ホリプロ）- 油売りの男
ファイナル・スキャンダル 奥様はお固いのがお好き（1983年）

雑誌

映画の友「青空はるおの女優対談」

CM

全農（北海道はホクレン）「パールライス」※青空あきおと共演
* 津村順天堂「バスピカ」※ お風呂場用洗浄剤のコマーシャル

晩年

晩年は埼玉県越谷市に在住し、2010年代初めに亡くなったと言われています。昭和の芸能史に名を刻んだ青空はるお。その多彩な才能と魅力は、今もなお多くの人々の記憶に残っています。

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