それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ

それいけ！アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ

2002年7月13日に公開された『それいけ！アンパンマン』シリーズ第14作目の映画です。同時上映作品は『それいけ！アンパンマン 鉄火のマキちゃんと金のかまめしどん』でした。全日本私立幼稚園連合会と社会福祉法人日本保育協会の推薦作品にも選ばれています。

ストーリー

本作の主役はロールパンナです。2年ぶりにアンパンマンの世界に登場した彼女は、空に浮かぶ不思議な城「うきぐも城」を訪れます。そこには、世界の汚れを洗い流す仕事をするローラ姫が住んでいました。しかし、ローラの機械が故障してしまい、ロールパンナは修理を手伝うことになります。

2人は協力し、友情を育んでいきますが、そこにばいきんまんたちが乱入。ロールパンナを邪悪な「ブラックロールパンナ」に変えてしまいます。ばいきんまんたちは「バイキンの雨」で世界を汚そうと企むのです。

アンパンマンたちはうきぐも城にやってきますが、ブラックロールパンナ、そしてブラック化してしまったしょくぱんまんとカレーパンマンによって、ピンチに陥ります。世界を救うためには、ローラ姫の機械を直して「ローラの雨」を降らせるしかありません。果たして、アンパンマンたちは世界を救うことができるのでしょうか？

見どころ

本作は、大気汚染をテーマにした作品です。ロールパンナがメインキャラクターとして活躍する姿は、7年ぶりであり、彼女の魅力が存分に見られる作品となっています。一方、クリームパンダは本作には登場しません。

オープニングとエンディングの演出にも注目です。複雑で凝った構成になっており、物語の世界観をさらに深めています。また、本作はセル画で製作され、モノラル音源で製作された最後のアンパンマン映画という点も歴史的に重要な作品となっています。

登場キャラクター

アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃん、ロールパンナ、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、メロンパンナ、しょくぱんまん、カレーパンマン、ホラーマンといったお馴染みのキャラクターに加え、本作オリジナルキャラクターのローラ姫が登場します。

ローラ姫は、うきぐも城に住むお姫様で、気は強いものの寂しがり屋な一面も持っています。ロールパンナと協力し、世界を救うために奮闘します。

また、ブラックロールパンナ、ブラックしょくぱんまん、ブラックカレーパンマンといった、悪役たちも登場し、物語に緊張感を与えています。

その他

本作の主題歌は三木たかしとやなせたかしが作詞作曲、音楽はいずみたくと近藤浩章が担当しています。劇中歌「まわれ歯ぐるま〜ロールとローラ〜」はドリーミングが歌っており、ロールパンナとローラ姫、メロンパンナとローラ姫（とアンパンマン、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ）が歌っているシーンがありますが、音源化はされていません。

原作絵本と映画版では、ブラックロールパンナの容姿や物語の展開に違いがあります。映画版では、よりドラマチックな展開が描かれています。

それいけ！アンパンマン 鉄火のマキちゃんと金のかまめしどん

『それいけ！アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ』と同時上映された作品です。きのこ祭りを舞台に、かまめしどんと鉄火のマキちゃんが、ばいきんまんとドキンちゃんに立ち向かう物語です。

ストーリー

きのこ山のきのこ祭りで、ばいきんまんとドキンちゃんはきのこ料理を奪おうと襲ってきます。かまめしどんは、不思議な精霊「いずみのせい」の力によって「スーパーゴールドかまめしどん」に変身し、鉄火のマキちゃんと共にばいきんまんたちに立ち向かいます。

見どころ

本作では、かまめしどんがスーパーゴールドかまめしどんに変身するシーンが見どころの一つです。また、鉄火のマキちゃんの活躍も必見です。

登場キャラクター

アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃん、かまめしどん、鉄火のマキちゃん、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、てんどんまん、カツドンマン、ホラーマン、きのこちゃん、いずみのせいなど、個性豊かなキャラクターたちが登場します。

その他

本作のエンディングテーマは「どんぶりまんトリオうきうき歌」です。エンディングの最後にはエピローグが入ります。挿入歌「鉄火のマキちゃん」も収録されています。

両作品ともに、アンパンマンらしい心温まる物語と、迫力あるアクションシーンが魅力です。子供から大人まで楽しめる作品となっています。

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