それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ

それいけ！アンパンマン　人魚姫のなみだ

2000年7月29日に公開された『それいけ！アンパンマン』シリーズ第12作。全日本私立幼稚園連合会、社会福祉法人日本保育協会推薦作品であり、「元気を出して！僕たちはいつもそばにいるよ！」というキャッチコピーが印象的です。しょくぱんまんが主役として活躍し、人魚姫サニー姫との交流を通して、友情や勇気、そして心の成長を描いた感動的な物語です。

あらすじ

美しい海を守る人魚姫サニー姫は、陸の世界に憧れていました。ある日、海魔女のおばばから、人間の姿になれる紅色ヒトデの髪飾りを入手します。しかし、その髪飾りには、海の怪獣ゴロンゴラを目覚めさせる恐ろしい呪いがかけられていました。

髪飾りを使って人間になったサニー姫は、嵐に巻き込まれ陸に打ち上げられ、しょくぱんまんに助けられます。パン工場の仲間たちと楽しい時間を過ごす中で、サニー姫は人魚であることを隠しながら、友情を育んでいきます。

しかし、髪飾りの呪いが発動し、ゴロンゴラが目覚め、海を荒らし始めます。ばいきんまんも加わり、事態はさらに悪化。アンパンマンたちは、海とサニー姫を守るため、ゴロンゴラとの激しい戦いを繰り広げます。

サニー姫は、自身の行動がゴロンゴラを復活させたことを知り、責任を感じます。海魔女のおばばから、髪飾りでゴロンゴラを倒す代わりに二度と人間に戻れないという条件を提示されますが、サニー姫は人魚として生きることを選び、ゴロンゴラを倒すことに成功します。物語は、サニー姫としょくぱんまんが共に歌う美しい場面で幕を閉じます。

登場キャラクター

本作では、しょくぱんまんが中心的な役割を担い、サニー姫との絆が物語の軸となっています。アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃんといったおなじみのキャラクターに加え、サニー姫、うずまきまん、ヌラ、海魔女のおばば、ゴロンゴラといった個性豊かなゲストキャラクターが登場し、物語に彩りを添えています。それぞれのキャラクターが、それぞれの立場で葛藤し、成長していく姿が描かれています。

特に、サニー姫は、陸への憧れと故郷の海への愛の間で揺れ動き、葛藤する姿が印象的です。しょくぱんまんは、サニー姫を助け、共に困難を乗り越えていく中で、友情を深めていきます。

同時上映作品：それいけ！アンパンマン　やきそばパンマンとブラックサボテンマン

同時上映作品として、『それいけ！アンパンマン　やきそばパンマンとブラックサボテンマン』が公開されました。本作は、アンパンマンたちが「アンパンマン騎兵隊」を結成し、西部劇のような世界観の中で繰り広げられる、ハラハラドキドキの冒険活劇です。

SLマンが運ぶ食料を奪おうとするばいきんまんたちと、それを阻止しようとするアンパンマンたちとの戦いが描かれています。ばいきんまんは、サボテンマンをブラックサボテンマンに変えて襲いかかりますが、やきそばパンマンやメロンパンナ、ロールパンナ、そしてアンパンマン騎兵隊の活躍により、無事に食料は届けられ、サボテンマンは元に戻ります。

本作は、約20分の中編エピソードで構成されており、シリーズ作品の中でもユニークな設定とテンポの良い展開が特徴です。

まとめ

『それいけ！アンパンマン　人魚姫のなみだ』は、しょくぱんまんとサニー姫の感動的な物語、そして『それいけ！アンパンマン　やきそばパンマンとブラックサボテンマン』は、西部劇風コメディ要素が盛り込まれた、親子で楽しめる2作品です。それぞれの作品が持つ魅力を通して、友情、勇気、そして心の温かさを感じることができるでしょう。

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