それゆけ!

ラジオ番組『それゆけ!』の歴史

1983年10月14日から1994年9月30日までの約11年間、MBSラジオで放送された『それゆけ!』は、日本のラジオ番組の中でも特に記憶に残るものの一つです。この番組は、最初は板東英二がパーソナリティを務める『それゆけ金曜!! 板東英二』としてスタートしました。その後、1984年4月9日からは月曜日から金曜日まで放送される平日帯のワイド番組へと拡大されました。

プログラムの進化

1985年4月には曜日別のパーソナリティ制度が導入され、上岡龍太郎ややしきたかじん、桂ざこばといった個性的な話し手が揃い、番組はますます多様性を増しました。この転換は、リスナーに新たな楽しみを提供し、番組の人気を一層高める要因となったのです。

また、1980年代後半から1990年代初頭において、『それゆけ!』は『ごめんやす馬場章夫です』や『ありがとう浜村淳です』などと並び、MBSラジオの看板番組として大きな存在感を放っていました。

放送日と時間

『それゆけ!』の放送は、月曜日から木曜日は12:00から14:00、金曜日は12:00から15:54まで行われ、当初のスタート時間は12:10でした。平日の放送では、毎日14:00からは『すみからすみまで角淳一です』のパーソナリティである角淳一とのクロストークが恒例となっており、リスナーにとって楽しみの一つでした。

個性的なパーソナリティ陣

番組は多くのパーソナリティに支えられていました。月曜日には初期は板東英二、後に横山ノックや水谷ミミが活躍し、火曜日はやしきたかじんがリーダーとして魅力を発揮しました。水曜日では池田幾三や増井孝子などが活躍し、木曜日には上岡龍太郎や原田伸郎が登場し、それぞれの曜日に特色を持たせていました。

金曜日は番組開始当初から板東英二が参加し、その後も清水国明や福田まゆみらがパーソナリティとして登場し、毎週金曜日に特別な企画が組まれるなどして、多くのファンを魅了しました。

代表的なコーナー

『それゆけ!』では、多彩なコーナーが用意されていました。月曜日から木曜日の間には、「それゆけスペシャル」や「お天気のお知らせ」、「気軽なパートナー 電話大作戦」など、リスナー参加型の企画が数多くありました。特に、金曜日の「私、絶対美人です」や「社会部記者登場」などは、リスナーとの距離を縮める工夫がなされ、人気を博しました。

後継番組と番組の遺産

『それゆけ!』の最後を飾る形で、1994年10月から1996年3月まで『金曜まるごと 清水国明』が放送され、同じ出演陣が続けられました。これにより、これまでの番組の流れを引き継ぎつつ、新しい魅力も加わった形で続いていくこととなりました。

テーマ曲

番組のテーマ曲は、板東英二が歌った「燃えよドラゴンズ! '82」で、彼自身のキャラクターを反映した楽曲とともに、番組のイメージを強く印象付けました。途中からはカラオケバージョンが用いられるようになり、リスナーにも親しまれる存在となりました。

『それゆけ!』はその独自のスタイルや多彩なパーソナリティ、リスナーとのコミュニケーションによって、長い時代にわたって支持される名番組として、多くの人々に愛され続けました。

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