たかじんnoばぁ〜

『たかじんnoばぁ〜』とは

『たかじんnoばぁ〜』は、1992年10月10日から1996年7月13日まで、よみうりテレビで放送された深夜トーク番組です。歌手でタレントのやしきたかじんがマスター、トミーズ雅がマネージャー役を務め、ゲストと酒を飲みながらトークを繰り広げるという、当時としては斬新なバースタイルが特徴でした。

番組概要

深夜0時からの放送にもかかわらず、関西地区では最高視聴率25.1%を記録するほどの人気番組でした。その人気の秘訣は、たかじんの飾らない人柄と、ゲストの意外な一面を引き出すトーク術、そして何よりも番組全体を包む独特の空気感にありました。

画期的なセット

番組のために作られたバーのセットは、ローカル番組としては破格の1500万円を投じたもので、春夏用と秋冬用で内装を変えるというこだわりようでした。たかじん自身が「セットが番組の成否を握る」と語ったように、その完成度は非常に高く、業界では「たかじん風」と呼ばれるほどの独自のスタイルを確立しました。

こだわりの酒とバーテンダー

番組に用意された酒は、世界中から取り寄せられた200種類以上の本物。バーテンダーには、祇園でバーを経営する金崎公三氏を起用し、本格的なバーの雰囲気を演出しました。金崎氏は、たかじんが祇園で弾き語りをしていた頃からの旧知の仲であり、番組に深みを与えました。

名物「ガオー」

放送禁止用語や過激な発言が出た際には、「ガオー」という効果音とテロップで隠す演出も、番組の名物となりました。これは、当時同局で放送されていた『鶴瓶上岡パペポTV』の手法を応用したもので、出演者自身が「ガオー入れといて」と言うほど浸透しました。

異色のゲストとコント

番組には、様々なジャンルから異色のゲストが登場し、必ずコントに出演するという決まりがありました。コントの内容はゲストにちなんだものが多く、ベタなオチながらも、出演者の個性と番組の雰囲気が相まって、独特の面白さを生み出していました。

番組の歴史

1994年1月15日には、番組最高視聴率25.1%を記録。1995年1月21日の放送は、阪神・淡路大震災の影響で、別の番組に差し替えられました。最終回にはビートたけしが出演し、番組の歴史を振り返りながら、しみじみと語り合いました。

出演者

やしきたかじん（マスター）
トミーズ雅（マネージャー）
トミーズ健（酒屋の配達員）
金崎公三（バーテンダー）
島田洋七（常連客）

DVD

番組のDVD-BOXも発売されており、伝説のトークを再び楽しむことができます。

『たかじんnoばぁ〜 DVD BOX THEガオー!LEGEND』
『たかじんnoばぁ〜 DVD BOX THEガオー!LEGENDⅡ』

復活特番

番組終了後も、何度か復活特番が放送され、多くのファンを喜ばせました。

1998年1月「たかじんnoばぁ〜 お正月スペシャル」
2007年10月『たかじんnoばぁ〜 THEガオー!LEGEND』
2008年7月『たかじんnoばぁ〜 THE ガォー！LEGENDII〜オンナだらけスペシャル〜』

『たかじんnoばぁ〜』は、深夜番組の歴史に名を刻む、伝説的な番組として、今も多くの人々に語り継がれています。

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