たけしとひとし

たけしとひとし〜日本を面白くプロジェクト〜番組詳細

2010年12月10日、日本テレビ系列（一部地域を除く）にて放送された特別番組『たけしとひとし〜日本を面白くプロジェクト〜』。ビートたけし氏と松本人志氏が出演する冠番組として注目を集めました。

番組は“日本を面白くプロジェクト（NOP）”をコンセプトに、視聴者参加型の支援システムを取り入れていました。プレゼンターたちが自身の企画を発表し、たけし氏と松本氏が採点。10点満点中10点以上を獲得した企画は、番組公式HPにて視聴者からの支援金を募るシステムが適用されました。目標金額に達した場合、支援金がプレゼンターに支払われる仕組みでした。

採点方法はユニークで、たけし氏と松本氏がタッチ式機械で0～9点の評価をつけ、その得点を「松茸（松本の“松”とたけしの“たけ（茸）”の合成語）」に換算。10本以上の松茸を獲得した企画が支援対象となりました。

番組では様々な企画が提案されました。富士山愛好家による1/100の富士山制作、全日本女子チア部による山手線全駅サラリーマン応援プロジェクト、奇跡のリンゴを作り出す農学校プロジェクト、パラグアイ巨大クモの巣採集プロジェクトなど、多岐に渡る内容でした。中には、玉置浩二氏による少子化対策ソング制作プロジェクトや、たけし氏と松本氏の遺伝子を掛け合わせて新生命体を作るという奇抜な企画もありました。

結果として、いくつかの企画が視聴者からの支援金の募集対象となりましたが、目標金額に到達した企画は公式HPの情報からは明確には確認できず、プロジェクトの最終的な成否については不明な点が残されています。

番組の題字は書道家・柿沼康二氏が担当。司会はビートたけし氏と松本人志氏、アシスタントには原愛実氏と高橋亜由美氏、声の進行は羽鳥慎一氏（当時日本テレビアナウンサー）、エンディング装飾はCandle JUNEが務めました。

番組スタッフは総合演出の土屋敏男氏をはじめ、多くの構成作家、技術スタッフ、美術スタッフなどが参加。制作協力にはAX-ON、極東電視台、制作著作は日本テレビが担当しました。

番組の視聴率は第1回が8.5％でした。ユニークな企画と視聴者参加型のシステム、豪華な出演者陣、そして多くのスタッフの協働によって制作された『たけしとひとし〜日本を面白くプロジェクト〜』は、多くの視聴者にインパクトを与えたバラエティ番組として記憶されています。しかし、その後のプロジェクトの進捗状況については、公式発表が乏しく、不明瞭な点が多いままとなっています。

出演者

司会: ビートたけし、松本人志
アシスタント: 原愛実、高橋亜由美
声の進行: 羽鳥慎一
エンディング装飾: Candle JUNE
プレゼンター: 佐藤正男、斉藤彩、木村秋則、玉置浩二、船曳和代、栗城史多、Chim↑Pom、康芳夫、金子國義

スタッフ(一部抜粋)

総合演出：土屋敏男
構成：倉本美津留、そーたに、加藤淳一郎、藤井靖大、今関ちなつ、池谷フューチャ、大名祥子
プロデューサー：遠藤正累、大澤裕二、中村昌哉
チーフプロデューサー：菅賢治
制作協力：AX-ON、極東電視台
* 製作著作：日本テレビ

番組は、多くの視聴者の関心を集め、話題を呼びましたが、支援金の募集システムやプロジェクトの進捗状況など、改善の余地もあったと言えるでしょう。 革新的な試みと、その後の不明瞭さが、この番組を独特なものにしていると言えるかもしれません。

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