たしかなこと

シングル「たしかなこと」の概要

小田和正のシングル「たしかなこと」は、2005年5月25日にリリースされた作品で、彼の通算23枚目のシングルです。この曲は、発売元であるBMGファンハウスから提供され、多くのメディアで起用されたことでも知られています。

テレビドラマとCMでの使用

特に目を引くのは、明治安田生命の企業CMソングとしての起用や、2005年に放送されたTBSのドラマスペシャル『星野仙一物語〜亡き妻へ贈る言葉〜』における主題歌としての使用です。このドラマは、石橋貴明と黒木瞳が主演した作品であり、感動的なストーリーにこの曲がぴったりと寄り添っていました。また、「たしかなこと」は、小田和正自身のアルバム『そうかな』にも収録されています。

コンサートでもこの曲は特別な意味を持っており、2005年のツアーでは、アンコールの最後に観客との大合唱となるなど、ファンとの絆を深める場面が多く見られました。この楽曲は、特に小田和正の親友である星野仙一が2014年に退任セレモニーを行った際にも用いられ、彼の思い出を振り返る映像と共に流れることで、さらに深い感情に浸ることができました。

政治イベントでの起用

また、音楽の力が政治の場でも発揮されました。麻生太郎が自民党の総裁選に立候補した際、討論会の入場曲としてこの曲が選ばれたのです。麻生氏は「歌詞に共感した」との理由を述べており、興味深いことに彼と小田は同じ誕生日で、これは二人の個人的なつながりを示すものとなっています。

多様なメディアでの展開

「たしかなこと」は、TBSのドキュメンタリー番組『中居正広の金曜日のスマたちへ』でもBGMとして使用されたことがあり、飯島愛のお別れの会でも流れるなど、多くの人々に影響を与えました。また、ドラマW『再生巨流』やフジテレビの『カエルの王女さま』でもその存在感を示しています。

2014年からは、金沢シーサイドラインの駅で使用される接近メロディや発車メロディの一つにも選ばれ、公共の場でも多くの人に親しまれています。

セルフカバーと他アーティストによるカバー

小田和正自身は、1980年に発表したオフコース時代の楽曲「生まれ来る子供たちのために」のセルフカバー盤を持つこともあり、これが2008年から2010年にかけてTBSのニュース番組『情報7days ニュースキャスター』のエンディングテーマとして使用されました。さらに、2012年に公開された映画「グスコーブドリの伝記」の主題歌にもなっています。

この曲は、多くのアーティストにカバーされる人気の楽曲でもあり、AZU、松崎しげる、クリス・ハートなど、様々なアーティストがそれぞれのスタイルでこの曲を歌い上げています。

まとめ

「たしかなこと」は、小田和正というアーティストの作品そのものであると同時に、様々なメディアで広がりを見せ、今なお多くのファンに愛され続けています。その情感豊かなメロディと歌詞は、世代を超えて多くの人々に共感を呼び起こし、心に響く名曲として定着しています。今後もこの楽曲が多くの場面で使用され、人々の心に残ることを期待したいです。

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