たてながHAMA大国

テレビ神奈川の生ワイド番組『たてながHAMA大国』

『たてながHAMA大国』は、1995年10月から1997年3月にかけてテレビ神奈川（tvk）で放送されていた生放送のワイド番組です。この番組は、テレビ業界が変化する中で、地域情報の重要性を改めて強調し、視聴者に向けた魅力的なコンテンツを提供することを目的としていました。生放送という形式を活かし、リアルタイムでの地域の情報や話題を発信することが特徴でした。

番組の背景と目的

1995年、テレビ東京の東京メトロポリタンテレビジョン（後のTOKYO MX）が開局した際、TVKはその影響を強く受け、競争力を保つために新たなワイドショーを開始する運びとなりました。キャッチフレーズには「きょう見新神・地元コネクション」を掲げ、多くの地域情報をローカル目線で届ける努力をしました。そのため、6時間45分という長時間の放送を実現し、在京メディアにも影響を与える存在となりました。

番組の構成

特に目を引いたのは、情報を扱う「情報LANer」という新たなビデオジャーナリストチームを編成したことです。彼らは地域の声を直接的に届ける役割を担い、幅広いトピックをカバーしました。また、様々なコーナーが番組内に含まれ、「横浜市だより」や「カフェシティヨコハマ」、「Siesta」などの特集を提供していました。

さらに視聴者参加を促すために、生電話やFAXを利用してトークテーマを募集。これにより、視聴者が番組に直接関与できる数々のコーナーが展開されました。こうしたスタイルは、今も続く地域番組のフォーマットに大きな影響を与えています。

放送内容と出演者

『たてながHAMA大国』の放送は、3つの期間に分かれ、各期間ごとにメインのMCやアシスタントが異なりました。特に初期は仲田憲正と志賀正浩がメインを務め、草野ふみえがアシスタントとして活躍しました。各曜日ごとに、情報LANerたちが特定のテーマを深堀りし、地域に密着したニュースを届けました。

1996年の春には番組の短縮が行われ、さらに秋には出演者に局アナを起用し、番組のスタイルを見直しました。最終的には1997年3月に放送を終了し、その後継番組として『HAMA大国』がスタートしました。

新たなスタジオと放送の進化

新番組発表にあたっては、放送センターの旧社長室跡地に新しいスタジオ「SEAスタジオ」が設けられました。このスタジオは、ガラス張りのデザインが特徴で、視聴者に開放感を提供しつつ、活動的な情報発信の場となりました。SEAは「海」を意味するだけでなく、「見ること」を象徴する言葉でもあり、このスタジオの命名にも深い意味が込められています。

終わりに

こうして『たてながHAMA大国』は、神奈川の地域情報を中心に様々な手法で視聴者に寄り添っていました。その放送スタイルは、現在の『1230アッと!!ハマランチョ』などの地域番組に大きな影響を与え、今なお多くのファンに愛され続けています。倉庫から生まれたこの番組は、地域に根ざした情報発信の重要性を改めて浮き彫りにしました。

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