たのきん3球コンサート

たのきん3球コンサートの全貌

概要

「たのきん3球コンサート」は、1980年代初頭に活躍した「たのきんトリオ」、すなわち田原俊彦、近藤真彦、野村義男の3人が開催した特別なコンサートです。このコンサートは当時のジャニーズ事務所にとって初のスタジアム公演であり、参加したファンにとっても忘れられない思い出となりました。「3球」というタイトルは、トリオの名前に由来する「3」、3つの球場で行われることからくる「3」、そしてファンへの感謝を示す意味の「Thank you」を掛け合わせた表現です。

歴史的意義

このコンサートは、1981年と1983年にそれぞれ開催されましたが、特に1981年の公演は日本の音楽史において画期的な出来事でした。当時、スタジアムでのコンサートは非常に稀であり、特に主要な3大都市でのツアー形式による開催は際立っていました。

第1回目（1981年）

初回のコンサートは1981年8月に行われ、3つの主要な球場で公演が行われました。具体的には、8月6日の後楽園球場、8月9日の大阪球場、そして8月12日のナゴヤ球場が含まれています。この公演は、日本テレビによって中継され、多くの人々に視聴されました。

第2回目（1983年）

2回目の公演は1983年に行われ、こちらの日程は少々波乱がありました。8月7日の後楽園球場での公演は中止が決定され、理由は安全面の懸念からのものです。この中止に伴い、ジャニーズ事務所は記者会見を開き、トリオがファンへ直接その旨を伝えることとなりました。その後の公演は8月14日のナゴヤ球場、8月28日の大阪球場で行われました。なお、この大阪球場での公演をもって「たのきんトリオ」は解散を迎えました。

主な曲目

たのきんトリオのコンサートでは、さまざまな人気曲が披露されました。1981年の後楽園球場では「THE青春SAILING」、「銀座カンカン娘」、「Good Luck Road」、さらには「恋のローラースケート」などが演奏され、多くのファンが熱狂しました。

さらに1983年のナゴヤ球場や大阪球場では、田原俊彦の「シャワーな気分」や「さらば…夏」、近藤真彦の「真夏の一秒」や「ためいきロ・カ・ビ・リー」、野村義男の「待たせてSorry」なども披露されました。これらの楽曲は今でも多くの人々に親しまれています。

補足情報

また、このコンサートには当時のジャニーズJr.も約30名参加しており、少年隊やイーグルスのメンバーも応援出演を果たしました。特筆すべきは、大阪や名古屋まで東京のJr.たちがバスで移動し、精力的にサポートした点です。彼らが活躍した背景には、当時のジャニーズ界の希少なコラボレーションが存在していたと言えるでしょう。

関連項目

• - たのきんトリオ
• - ジャニーズ事務所

このように、「たのきん3球コンサート」は、単なるコンサートを超え、当時の音楽界やジャニーズ文化において大きな足跡を残したイベントであったと言えます。

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