たまそう音楽堂

たまそう音楽堂：深夜の音楽空間を彩った番組

2000年10月7日から2001年10月27日にかけて、ニッポン放送とNRN系列局（東海地区はCBCラジオ）で放送された深夜番組『たまそう音楽堂』。土曜日の深夜を、音楽とトークで彩った人気番組でした。パーソナリティは、玉川美沙さんと、当時ニッポン放送アナウンサーだった荘口彰久さんが務めました。

番組誕生の経緯

当初、玉川さんは『@llnightnippon.com 玉川音楽堂』、荘口さんは『allnightnippon-r Next Break Factory』と、それぞれ別の番組を担当していました。しかし、どちらも音楽を軸とした番組だったことから、編成部の判断で両番組を統合することになり、『たまそう音楽堂』が誕生しました。深夜の音楽番組を一つにまとめることで、より多くのリスナーに音楽を楽しんでもらう狙いがあったと考えられます。

放送時間とスポンサー

番組の放送時間は、毎週土曜日25:00～28:30。この時間帯は、ニッポン放送では『金光教の時間』や『幸福への出発』といった宗教番組が放送される時間帯にあたります。そのため、ニッポン放送以外のネット局では、裏送りで『吉田尚記のallnightnippon-r』が放送されるという編成上の工夫が見られました。

2001年からは、日総工産が土曜25時・26時台（@llnightnippon.com枠）の冠スポンサーとなり、番組タイトルは『NISSOサタデースペシャル @llnightnippon.com たまそう音楽堂』に変わりました。これは、『タイトー サタデースペシャル @llnightnippon.com クールKのウルトラカウントダウン』以来の土曜限定冠スポンサーであり、番組に大きな変化をもたらす出来事でした。

番組終了とその後

2001年9月に番組の終了が告知され、同年10月をもって『たまそう音楽堂』は放送を終了しました。改編期を過ぎたタイミングでの終了となりましたが、その理由は明らかにされていません。

後番組は27:00を境に分割され、『@llnightnippon.com』枠は河村隆一さんの『MUSIC JAM』、『allnightnippon-r』枠は月1回持ち回りで担当する『プロデューサーズナイト』となりました。また、冠スポンサーも解消され、2002年10月に『@llnightnippon.com LF+R リスナーズBEST!』が開始されるまで、土曜深夜の冠スポンサー枠は空席となりました。

まとめ

『たまそう音楽堂』は、玉川美沙さんと荘口彰久さんという個性豊かなパーソナリティ、そして深夜の音楽番組というコンセプトが相まった、リスナーにとって忘れられない番組でした。放送期間はわずか1年でしたが、その存在感は大きく、多くのリスナーに音楽とトークの楽しい時間を提供しました。番組の終了は残念ではありましたが、その後のラジオ番組の歴史に影響を与えたことは間違いありません。 番組開始の背景やスポンサーの変遷、そして番組終了に至るまでの流れを理解することで、『たまそう音楽堂』という番組の意義を改めて認識することができるでしょう。また、この番組は、ラジオ番組の編成やスポンサー獲得、そして番組終了という様々な側面を学ぶ上で貴重な事例となっています。

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