たむらまさき

たむらまさきのプロフィール

たむらまさき（本名：田村正毅）は、1939年1月26日に青森県弘前市で生まれ、2018年5月23日に逝去した、日本の著名な撮影監督です。彼は日本映画界に多大な影響を与えた存在であり、多くの優れた作品に其の敏腕を発揮しました。

経歴と業績

たむらは、小川紳介プロダクションにてそのキャリアをスタートさせました。着実に経験を積んでいく中で、彼の名は撮影監督として広く知られるようになりました。特に印象深いのは、2008年に池田千尋監督の映画『東南角部屋二階の女』の撮影を手がけたことです。この作品は、たむらの技巧が光る一作として評価されました。さらに2010年には鈴木卓爾監督の『ゲゲゲの女房』での撮影も担当し、その腕前を改めて証明しました。

2014年、たむらまさきは75歳にして監督デビューを果たします。その作品『ドライブイン蒲生』は、染谷将太と黒川芽以を主演に迎えたもので、伊藤たかみの小説を基にした映画です。長年の撮影監督としての経験を活かした作品作りに、多くのファンや関係者から期待が寄せられました。

撮影監督としての代表作

たむらの撮影監督としての活動は多岐にわたりますが、特に映画、テレビドラマの両方で数多くの作品に携わってきました。具体的には、1982年に放送されたNTVの『孤独な狩人』や、1983年の『恐怖』、同じく1983年の『キタタキ絶滅』などが挙げられます。また、1986年にはCXの『三姉妹探偵団』も手がけており、彼の撮影技術は視聴者に強く記憶されています。他にも数多くの著名な作品があり、その幅広い才能が多くの受賞へとつながりました。

著書や受賞歴

たむらまさきは『酔眼のまち ゴールデン街』という著書も発表しており、2007年には朝日新聞社から出版されました。この本は、彼の経験や視点から描かれたもので、多くの読者に親しまれました。

受賞歴も豊富で、1982年には第37回毎日映画コンクールで撮影賞を受賞し、1983年の第4回ヨコハマ映画祭では『さらば愛しき大地』や『ニッポン国古屋敷村』で技術賞を獲得しました。さらに1997年には、第52回毎日映画コンクールで『萌の朱雀』と『2/デュオ』に対する撮影賞を受け、2008年には第58回芸術選奨文部科学大臣賞も受賞しています。

まとめ

たむらまさきは、日本の映像制作においてきわめて重要な役割を果たし、その技術は高く評価されています。彼の作品は、今なお多くの人々の記憶に生き続けています。彼の創り出した映像の数々は、映画やドラマの文化に貢献し、多くの後進にも影響を与えています。

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