だからさ 〜acoustic version〜

「だからさ 〜acoustic version〜」は、シンガーソングライター新山詩織が、デビューのきっかけとなったオーディションでの成功を記念して制作された特別なシングルです。この楽曲は、一般販売を目的としたものではなく、新山詩織のメールマガジンに登録した会員への限定特典として、春までの期間限定で無料配布されました。

特筆すべきは、このシングルが単なるプロモーションアイテムに留まらない、非常にパーソナルな意味合いを持つ作品であるという点です。新山詩織が中学3年生の頃、日々の生活の中で抱える様々な感情の行き場を見つけられず、衝動的に書き上げた初めてのオリジナル曲が、この「だからさ 〜acoustic version〜」なのです。彼女にとって、この曲は自己表現の原点であり、音楽家としての第一歩を踏み出すきっかけとなりました。

オーディションでは、この楽曲を披露し、その才能を高く評価されたことが、デビューへの道を切り開く大きな力となりました。しかし、無料配布という形での提供だったため、一般の音楽ファンが入手することは非常に困難でした。そのため、長らく幻の作品として知られていましたが、2018年にリリースされたデビュー5周年記念ベストアルバム『しおりごと -BEST-』に初めて収録され、ようやく広く一般のリスナーが耳にすることができるようになりました。

この楽曲は、新山詩織の初期の音楽性を知る上で非常に重要な作品であり、彼女の音楽的ルーツを探る上で欠かせない一曲と言えるでしょう。アコースティックバージョンとして、シンプルながらも感情豊かなメロディーと、当時の彼女の心情が率直に表現された歌詞が、聴く人の心に深く響きます。

収録曲

1. だからさ ～acoustic version～
* 作詞・作曲：新山詩織　編曲：笹路正徳

この楽曲は、彼女の原点を知る上で貴重な作品であると同時に、困難な時代を乗り越え、自己を表現することの重要性を教えてくれる、普遍的なメッセージが込められています。

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