だんとつタモリ おもしろ大放送!

『だんとつタモリ おもしろ大放送!』

概要

『だんとつタモリ おもしろ大放送!』は、1980年10月6日から1988年4月2日までニッポン放送で放送されたラジオ番組です。この番組は、タモリがメインパーソナリティーを務め、主に平日の夕方に生放送されていました。放送時間は、1980年から1981年にかけての初期には18時から20時までの120分間でした。

この番組は、以前の『必勝ホームランワイド』や『ハッピーバラエティ ほかほか大放送』とは異なり、日替わりのメインパーソナリティから一人の人物に統一され、連続してタモリが担当する形をとりました。このスタイルにより、タモリのキャラクターや独特の進行が光り、人気を博しました。

番組では、リスナーからの電話を受け付けるコーナーが特に注目されました。主に家庭の主婦をターゲットに、日常生活やプライベートなエピソードについて話を聞くスタイルで、時にはタブーとも言えるようなテーマで盛り上がることもありました。

この独自のスタイルが功を奏し、タモリは次第に主婦層からの支持を集め、後にフジテレビの『笑っていいとも!』の司会に抜擢されることにつながりました。

放送回数と内容

放送期間中、番組は数回の時間変更やフォーマットの変更を行っています。1985年から1986年にかけて、土曜日にも放送が行われ、当初は月曜日から金曜日までの平日放送に依存していましたが、土曜日も含む体制が実現しました。このように、番組は長期にわたり視聴者とのつながりを深めていきました。

主なコーナーとしては、「タモリの美女対談」や「タモリの奥さんこんばんは」などがあり、多ジャンルにわたる内容が展開されました。また、ハガキを使ったリスナーからの投稿コーナーも人気を博し、リスナー参加型の番組制作が強調されました。これにより、リスナーとの一体感を生むことができました。

スタッフとアシスタント

タモリのアシスタントとしては、堂尾弘子が担当しており、1985年度までニッポン放送のアナウンサーとして活動していました。彼女は1986年度からフリーとなり、さらに番組を盛り上げる重要な役割を果たしました。その他にも、勝呂智子が金曜日の担当を務めるなどして、番組の充実度を高めました。

終了とその後

1988年4月に放送が終了した後、タモリは長らくニッポン放送でのレギュラー番組を持たなくなりますが、これは『タモリで失敬!』という別の番組をTBSラジオで担当していたためで、1989年にニッポン放送に戻るタイミングで新たな番組『グーテンタモリ』が開始されました。このように、タモリのラジオパーソナリティとしてのキャリアは一時のブランクを経て続いていくことになります。

まとめ

『だんとつタモリ おもしろ大放送!』は、タモリの魅力を最大限に引き出し、リスナーとの距離を縮めて大成功を収めたラジオ番組でした。内容の多様性とリスナー参加型のスタイルが評価され、タモリのキャリアの重要な基盤ともなったこの番組は、日本のラジオ史においても特筆すべき存在となっています。

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