ちびっこNo.1

『ちびっこNo.1』は、1967年4月6日から7月27日まで、NET（現在のテレビ朝日）系列にて毎週木曜19時00分から19時30分に放送された、子供向けのバラエティ番組です。この番組は、子供たちが自身の持つ様々な特技を披露する公開番組として、当時の子供たちの間で大きな人気を集めました。

番組の主な内容は、子供たちが「歌」「ものまね」「漫才」「落語」といった、多岐にわたるジャンルの特技を披露するというものでした。これは、当時フジテレビ系列で放送されていた『日清ちびっこのどじまん』が歌に特化していたのに対し、『ちびっこNo.1』が歌以外の特技にも焦点を当てた点が特徴的です。これにより、より多くの子供たちが自身の才能を発揮する機会が提供されました。

番組の司会は、楠トシエが初代司会者を務め、1967年5月11日まで担当しました。その後、岡田光弘（当時のスクール・メイツのリーダー）が司会を務め、5月18日からは2代目林家三平が司会を担当しました。それぞれの司会者が、番組を盛り上げ、子供たちのパフォーマンスを温かく見守りました。

番組は、オリエンタルカレーを筆頭とする複数社が提供しており、当時の人気番組の一つであったことが伺えます。最終回放送となった7月27日の新聞ラテ欄には、ゲストとして「忍者ハットリくんと怪獣」が登場することが記載されており、最終回を飾るにふさわしい豪華な内容であったことがわかります。

『ちびっこNo.1』は、子供たちの才能を発掘し、視聴者に楽しい時間を提供することを目指した番組であり、当時の子供向けバラエティ番組の一つの形を示すものとして、その歴史的価値は大きいと言えるでしょう。短い放送期間ではありましたが、多くの子供たちに夢と希望を与え、記憶に残る番組として、今もなお語り継がれています。

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