ぢ・大黒堂

ぢ・大黒堂とは

ぢ・大黒堂（ぢ・だいこくどう）は、日本の音楽グループであり、ビートたけし（北野武）、トータス松本（ウルフルズ）、ユースケ・サンタマリアの三人がメンバーとして活動しました。このグループは、大黒堂薬局の有名な痔薬のキャッチコピー「ぢ・大黒堂」を使った名前で、深夜番組『新橋ミュージックホール』の企画を通じて結成されました。

メンバーとゲスト

メンバーに名を連ねたこれらのスリーマンは、音楽シーンにおいてそれぞれ独自の存在感を持っていました。また、彼らが参加した楽曲「友だちじゃないか/ONE FAVOR〜片隅で〜」には、三宅裕司や野口五郎も特別ゲストとして登場しています。

音楽活動の起源

ビートたけしが、ヒサヤ大黒堂とのつながりからグループ名をそのまま命名し、自らの音楽活動を開始することになりました。『新橋ミュージックホール』内の演出の一環として、たけし専用のギターを製作した職人による特異な形状の楽器が話題となり、そのギターを使ったレッスンが番組の中で放送されました。最初はユーモア性を強調するスタイルでしたが、徐々にその活動は本格的な音楽制作へと進化していきました。

音楽のエスカレーション

後には、楽曲の提供が山崎まさよし、サウンドプロデュースが小田和正や佐久間正英といった名だたるアーティストたちによって行われる豪華なものとなり、グループのクオリティも飛躍的に向上していきました。深夜番組からの派生ユニットとしては知名度が低いものの、彼らの楽曲は近田春夫が週刊文春で連載しているコラム『考えるヒット』で好評価をもらうなど、音楽ファンからの注目を集める存在となっていました。

初ライブとその影響

1998年7月29日、彼らは「ぢ・大黒堂初ライブ」をよみうりランドEASTで開催しました。このイベントは『新橋ミュージックホール』50周年記念として特別に企画され、観覧者を募集して二週にわたって番組で放送されました。その後、グループの活動や初ライブの様子を記録したビデオも発売されています。

たけしの意欲と活動の制約

たけしはデビュー曲発表の際に「タモリが若い人たちとコラボしている番組に出てみたい」と語っており、このユニットによる音楽番組への出演を強く望んでいました。しかし、三人の多忙なスケジュールがネックとなり、人気音楽番組の裏でバラエティ番組を持っているたけしの事情も重なって、実現には至りませんでした。

総括

ぢ・大黒堂は、ユニークなスタートを切り、そのアプローチや楽曲の完成度から一定の評価を得た音楽グループです。メンバーの個性と深夜番組から生まれた新しい形の音楽活動は、今なお多くのファンに記憶され続けています。

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