つっこみ養成ギプス ナイス★ツッコミ

つっこみ養成ギプス ナイス★ツッコミ

『つっこみ養成ギプス ナイス★ツッコミ』は、2002年7月12日にナムコ（後のバンダイナムコゲームス）が企画・販売し、メトロが制作を担当した体感アーケードゲームです。このゲームでは、プレイヤーは漫才コンビのツッコミ役となり、人形を相手に漫才を繰り広げ、観客を魅了することを目指します。

ゲーム概要

プレイヤーは、画面に表示される漫才のボケに対して、タイミングよく相槌を打ったり、ツッコミを入れたりします。ゲームでは、まず好きな漫才ネタを選択します。ネタは全部で20本あり、松竹芸能所属の9組の芸人が書き下ろしたものです。ますだおかだのみ4本、その他は2本ずつとなっています。

ゲームシステム

ゲームが開始すると、画面に表示されるボケに対して、人形にアクションを加えます。テロップの色によって指示が異なり、黒は「何もせず」、緑は「ペダルを踏んで相槌」、赤は「人形を叩いてツッコむ」です。ツッコミの種類は叩く場所によって変化し、後頭部では「やかましわ!」、おでこでは「わけわからんわ!」、胸では「なんでやねん!」となります。また、タイミングと内容によって評価が変化し、評価が良いほど観客が増えます。タイミングは「はやすぎ!」「はやっ!」「OK」「おそっ!」「おそすぎ!」で判定され、内容は「イケてる」「ボチボチ」「それちゃう」「アカン!」で評価されます。最も良い評価は「OK」かつ「イケてる」です。

ミスをすると、相方に怒られ、観客が減ってしまいますが、タイミングとツッコミの種類が完璧だと「ナイスツッコミ」となり、観客が増加します。ネタ終了時にノルマ以上の観客を集めれば、次のステージに進めます。3週勝ち抜くとゲームクリアとなります。

特殊なツッコミ

ゲーム中、相槌やツッコミを正確に行うとアイテムゲージが貯まり、「ツッコミアイテム」が使用可能になります。アイテムを使う際は、後頭部と胸を同時に叩きます。アイテムは、ゲージが貯まるにつれて、ハリセン（15人増）→たらい（35人増）→斧（60人増）→手榴弾（90人増）→スタンガン（125人増）とパワーアップします。アイテムを使うと、そのボケに対するツッコミ場所が表示されます。

また、ツッコむべき場所で相槌を打つと「ノリツッコミ」モードに入り、通常とは異なる掛け合いが楽しめます。ただし、同じボケに対して連続でノリツッコミをすることはできず、ネタの最後のボケはノリツッコミできません。ノリツッコミでナイスツッコミが発生する場所は、原則として1ネタにつき1箇所です（一部ネタは2箇所）。

反響

斬新なゲーム性はマスコミにも取り上げられましたが、残念ながら広く受け入れられることはありませんでした。ゲームには、以下のような欠点がありました。

人形の反応が悪く、叩いても感知されずにミスになることがあった。
ネタを覚えても、どのタイミングでどのツッコミをするかは、何度もプレイしないと分からない。
1人で機械に向かってツッコミを入れるという行為に抵抗を感じる人がいた。
収録されている芸人の多くが、関西では有名でも全国的には無名だった。

登場芸人とネタ

収録されている芸人とネタのタイトルは以下の通りです。

横山たかしひろし
大金持ちのホラ吹き男（1週目）
あぁ、つらいのぉ。（3週目）
シンデレラエキスプレス
シンプレ的社会問題（1週目）
シンプレ的環境問題（3週目）
ますだおかだ
病院（1週目）
DJ（2週目）
旅行（2週目）
心霊写真（3週目）
TKO
ロボット（1週目）
ゲーム（2週目）
ダックスープ
世の中、わけわからん（1週目）
グルメ番組（2週目）
アメリカザリガニ
カーチェイス（1週目）
レストラン（3週目）
Over Drive
喫茶店（1週目）
結婚相談所（3週目）
オーケイ
デート（1週目）
プロポーズ（2週目）
オジンオズボーン
京都の女の子（1週目）
寿司屋（2週目）

外部リンク

バンダイナムコゲームス内作品紹介
* メトロ内作品紹介

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