つながる@きたカフェ

つながる@きたカフェ

『つながる@きたカフェ』は、2010年4月2日から2018年3月20日まで放送された地域情報番組で、NHK札幌放送局を中心に、北海道の各地域に向けて様々な情報をお届けしていました。この番組は、毎週平日の日中に生放送され、視聴者に密着した内容が特徴です。

番組の開始と放送スタイル

番組は、「ほっからんど北海道」の後継として登場しました。最初の2010年度の放送では、メインキャスターの市川泰アナウンサーが喫茶店のマスターに扮し、NHK札幌放送局のロビーにあるカフェから公開生放送の形式で進行されました。このスタイルは翌2011年度以降、スタジオに戻って行われましたが、視聴者との双方向のコミュニケーションは常に意識された内容でした。

主な放送内容

前半部

番組の前半は20分間にわたり、北海道の日常生活に関連する情報をさまざまなコーナーで提供しました。具体的なコーナーには、地元の美味しい食材や観光名所を紹介する「この町きらり」や、視聴者が参加できる「川柳サロン」、さらには健康や法律に関する質問に応える「健康Q&A」や「法律Q&A」などが含まれていました。こうしたコーナーを通じて、地域の特性を生かした情報が随時発信されました。

後半部

番組の後半は、各地域ごとの情報を10分間にわたって放送しました。各地のNHK放送局や自治体からのお知らせや、地域のお祭りやイベント情報が中心となり、視聴者が地元で実際に参与できる機会を提供しました。特に、中央から放送される全国的な気象情報もこの時間に組み込まれ、地域の気候情報をリアルタイムで確認できる重要な役割を果たしました。

出演キャスター

各放送局からは、原則として1〜2名のキャスターが日替わりや週替わりで交代しながら出演しました。特に札幌放送局では、村上陽子、掛橋愛理、行木絢子、佐藤千佳の4人がキャスターとしてローテーションを組み、それぞれが地域情報を担当しました。過去には市川泰や藤井聖子、古澤佳代といった顔ぶれも存在し、それぞれのキャスターが持ち味を生かして番組を盛り上げました。

各局ごとの番組名

『つながる@きたカフェ』は地域ごとに異なる番組名で展開されており、NHK札幌および室蘭放送局ではその名を直に使用し、ほかにも『つながる@オホーツク』（北見）、『つながる@とかちカフェ』（帯広）、『つながる@たんちょう』（釧路）、『つながる@きたカフェあさひかわ』（旭川）、『つながる@道南』（函館）といった形で、地元色を強く打ち出した放送が行われました。

まとめ

『つながる@きたカフェ』は、北海道の地域情報を豊かに伝え、多くの視聴者に支持されてきた番組です。地域のリーダーとなるキャスターたちが、地元の魅力を発信し続ける姿勢は、地方テレビ局の役割を象徴するものでした。全道をつなぐこの番組の放送が終わったことで、地域の情報提供の場が一つ消えたことは、寂しさを感じさせますが、視聴者の心に残る思い出として、今もなお語り継がれることでしょう。

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