ほっからんど北海道

ほっからんど北海道（ほっからんどほっかいどう）

『ほっからんど北海道』は、NHK札幌放送局が制作し、北海道内の総合テレビで平日の昼前に生放送された地域情報番組です。前身番組から名称を変更して2004年9月27日に放送を開始し、約5年半後の2010年3月19日にその歴史に幕を閉じました。

概要

この番組は、1991年4月5日から放送されていた地域情報番組『ほっからんど212』を前身としています。道内の様々な情報や、日々の暮らしに役立つ話題、詳細な気象情報に加え、道路情報、JRの運行状況や空席情報、さらにはNHKの番組案内なども提供していました。番組の大きな特徴は、NHKの道内にある7つの放送局（札幌、函館、旭川、帯広、釧路、北見、室蘭）のネットワークを最大限に活用し、それぞれの地域に密着したきめ細やかな情報を提供していた点にあります。

『ほっからんど212』は2004年9月24日で放送を終了しました。現在のタイトル『ほっからんど北海道』への変更は、同年12月1日に渡島支庁の旧恵山町、旧戸井町、旧南茅部町、旧椴法華村の5つの自治体が函館市と合併した出来事に合わせ、番組名が改められたものです。

2005年度からは放送時間を拡大し、午前11時5分スタートの大型番組として編成されました。しかし、2009年度には他の多くの地域番組と同様に午前11時30分開始へと放送時間が短縮され、番組内のコーナーも大幅に見直されました。この短縮された編成はわずか1年で終了し、番組自体も終了することになりました。番組終了後の後継番組は『つながる@きたカフェ』で、これは札幌放送局内に設けられたカフェスペースからの公開生放送という形式を取りました（時折、通常のスタジオからの非公開放送となる場合もありました）。

放送時間

番組は平日、北海道内の総合テレビで放送されました。放送時間の構成は時期によって異なりますが、番組末期（2009年度）は以下の通りでした。

全道向け放送: 11時30分 - 11時50分（2008年度までは11時5分開始でした）
地域向け放送: 11時50分 - 12時00分（この時間帯のうち、11時54分から11時57分までは全国の気象情報が放送されました）

地域向け枠の対応

地域向け放送の時間帯では、各放送局がそれぞれのエリアに特化した情報を放送していました。

札幌局・室蘭局: 『ほっからんど北海道』の番組名を継続して放送。
函館局: 『ほっからんど函館』として放送。
旭川局: 『ほっからんどあさひかわ』として放送。
帯広局: 『ほっからんど十勝』として放送。
釧路局: 『ほっからんど釧路』として放送されました（気象情報は別の時間で設定されていました）。
北見局: 『ほっからんどオホーツク』として放送されました（こちらも気象情報は別の時間で設定されていました）。

また、2008年度までは、最終木曜日に「特集」として全編が差し替え放送されることもありました。

放送休止や変更について

番組は、祝日や国会中継が行われる場合、高校野球の期間中、その他特別な番組が放送される際には休止となりました。さらに、毎月1日（1月は4日）が平日に当たる場合、緊急警報放送の試験信号発射のため、全国の気象情報以降の時間が1分ずつ繰り上がり、全体として1分早く終了するという措置が取られていました。

主なコーナー

番組内では多岐にわたるコーナーが放送されました。以下に、番組末期の主なコーナーや過去に放送されたコーナーの一部を挙げます。

番組末期の主なコーナー: お天気メモ、この人に聞く、特集、健康、元気印の女性たち、この街この笑顔
過去に放送されたコーナーの例: 『北の文学散歩』、『お天気歳時記』、『人間登場～北の歴史を彩る～』、『くらし知恵袋』、『俳画教室』、『水墨画教室』、『暮らしのコーナー』、『北の歩み』、『マメちゃんの街角探検』、『北海道米クッキング』など。

特に「この街この笑顔」コーナーは、後に『この街きらり☆』と題した独立番組として一度番組枠から離れましたが、その後、後継番組である『つながる@きたカフェ』内でコーナーとして復活し、再び平日昼前の地域情報枠に戻る形となりました。

特記事項

2006年6月1日は、地上デジタル放送の開始を記念した特別編成が組まれ、番組開始時間が午前10時29分に前倒しされて放送されました。この日の放送では、通常はチーフプロデューサーを務める人物が特別にキャスターとして出演しました。

『ほっからんど北海道』は、その放送期間を通じて、道民の生活に根差した情報を届け続け、地域と局を結ぶ重要な役割を担いました。

もう一度検索