つぶつぶ生活

つぶつぶ生活

『つぶつぶ生活』は、栗原まもるによる日本の漫画作品であり、『Kiss』（講談社）にて2011年から2013年にかけて不定期に連載されました。連載は未完のまま終了しましたが、その後クラウドファンディングで資金を募り、続巻が制作されるという異例の経緯を辿っています。単行本はKC Kissから全5巻が発売され、その後同人誌及びネット書籍で2巻が刊行され完結しました。

あらすじ

物語の中心となるのは、過去の成功に縛られ新作を描けずにいる絵本作家、米田コウジ。彼の同居人であり大家でもある豆木が拾ってきた子猫・みるくは、実は米田の亡くなった恋人・胡桃が転生した姿でした。こうして、米田、豆木、そして猫の姿をした胡桃という、少し変わった3人と1匹による複雑な四角関係が始まります。

登場人物

米田 コウジ（よねだ コウジ）
絵本作家。26歳。デビュー作『一寸キャット』の大ヒットで人気作家となるも、その後は新作を発表できずにいます。容姿端麗で女性にもてる一方、新作へのプレッシャーに悩む日々を送っています。担当編集者の白花に好意を抱いています。

豆木（まめき）
米田の同居人兼大家。株のデイトレーダーで生計を立てています。料理が得意ですが、片付けが苦手でよく皿を割ってしまいます。嘘をつくと蕁麻疹が出るという特異な体質です。2年前に路上で酔いつぶれていた米田を助けたことがきっかけで、同居生活を送るようになりました。みるく（胡桃）の旺盛な食欲に好感を抱いています。

白花 貴恵（しろはな たかえ）
木の実社児童図書出版部に所属する、米田の担当編集者。入社2年目の新人です。米田に新作を描かせるため、豆木の家へ足繁く通っています。そこで豆木の料理を教わるうちに、彼女の人柄に惹かれていきます。

みるく
豆木が雨の日に拾ってきた子猫。実は、米田の亡くなった恋人・胡桃が転生した姿です。好物のクルミにちなんで名付けられそうになりましたが、米田の反対により「みるく」という名前になりました。人間の食べ物を食べると、一時的に「胡桃」の姿に戻ることができます。

胡桃（くるみ）
米田の大学時代の恋人。『一寸キャット』の創作に大きな影響を与えましたが、米田が人気作家として遊び歩くようになった日に、交通事故で亡くなりました。くるみチョコレートが大好物でした。

書誌情報

栗原まもる 『つぶつぶ生活』 講談社〈KC Kiss〉、全5巻

2012年2月13日発売、ISBN 978-4-06-340873-7
2012年7月13日発売、ISBN 978-4-06-340885-0
2012年11月13日発売、ISBN 978-4-06-340892-8
2013年4月12日発売、ISBN 978-4-06-340907-9
2013年8月12日発売、ISBN 978-4-06-340917-8

外部リンク

Kiss｜つぶつぶ生活｜作品紹介｜講談社コミックプラス
栗原まもるの『つぶつぶ生活』待望の続巻制作プロジェクト始動!! - FUNDIY (インターネットアーカイブ)

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