とくせん

『とくせん』：若者向け番組のダイジェスト

2008年度、NHK総合テレビで放送された『とくせん』は、金曜深夜（土曜日未明）に放送された、注目の若者向け番組のダイジェスト番組でした。過去に放送された番組や、今後放送予定の番組の中から厳選された内容が放送されました。番組のナビゲーターは、タレントの神田愛花さんが務め、彼女自身の分身であるアバター「aika」と共に番組を進行。アバターの声も神田さん自身の声で演じられていました。

この番組は、NHKのデジタル化に伴う大改革の一環として放送された『EYES』枠という、実験的な試みの番組の一つでした。しかし、番組枠そのものの見直しが行われたため、わずか1年で放送終了という結果となりました。放送時間は、毎週土曜日0時10分から、作品によって異なる終了時刻まででした。

スタッフには、プロデューサーの坂本琢也氏（ビッグタウンズ）、ディレクターの徳田淳氏（アイギス）や鎌田恭彦氏、音効のせきやこうぞう氏（音楽探険隊）、そしてCG制作を担当した佐々木あゆみ氏と井口真耶氏（ともにビッグタウンズ）など、多くのスタッフが関わっていました。

『とくせんETV』『ワンセグとくせん』：教育テレビのPR番組へ

2009年度からは、『とくせん』は『とくせんETV』と『ワンセグとくせん』へと進化を遂げました。NHK教育テレビ（現Eテレ）の放送開始50周年を記念して、教育テレビの番組をPRする番組へと生まれ変わったのです。

『とくせんETV』は、教育テレビ番組に出演するタレントが月替りで案内役を務める構成でした。ナレーションは、岩田まこ都さんが担当しました。放送時間は、毎週金曜日10時05分から11時まででしたが、関西地方では別の番組が放送されていました。

一方、『ワンセグとくせん』は、ワンセグ放送専用チャンネル「NHKワンセグ2」で放送。2009年4月6日に放送開始され、教育テレビの最終番組として、月曜日から木曜日の深夜に放送されていました。ただし、新聞の番組表には、教育テレビのメンテナンスなどで放送時間が変更されない限り掲載されていませんでした。これは、最終番組が「NHK高校講座」のアンコール放送だったためです。

案内役を務めたタレントは、西城秀樹さん、髭男爵、酒井法子さん、安めぐみさん、多岐川華子さん、安達祐実さん、城島茂さん、小野真弓さん、山口翔悟さん、パパイヤ鈴木さん、増田英彦さんと、多彩な顔ぶれでした。それぞれのタレントは、教育テレビの様々な番組に出演していました。

『とくせんETV』と『ワンセグとくせん』は、2010年度には『歌うコンシェルジュ』に引き継がれ、幕を閉じました。関西地方では、『とびきり』という番組が放送されていたため、『歌うコンシェルジュ』は金曜日のみ放送されませんでした。これらの番組は、NHKの放送史において、デジタル化や番組編成の変化の中で、重要な役割を果たした番組として記録されています。

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